医学情報の入手【医療統計解析】

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医学情報の入手|【医療統計学・統計解析】

医学情報の入手【医療統計解析】


 

文献検索

 

コクラン・ライブラリーでは、無料で文献検索が可能でありAbstractも無料で閲覧可能です。

 

しかし、本文を入手するのは有料です。

 

人手方法は、 Wiley社に直接申し込みます。

 

ほか、日本では「南江堂洋書部」などが代理店となっており、有料で人手できます。

 

インターネット接続によるオンライン版と、Windows対応のCD-ROM版があります。

 

今日では多数の大学や病院がコクラン・ライブラリーと契約を結んでいるので、全文をダウンロードして閲覧することができます。

 

コクラン共同計画の本部はオックスフォード大学にあり、2014年には日本コクラン支部(成育医療研究センター)が設立されました。

 

また、2015年にコクランの新たなwebsiteすなわちwww.cochrane.orgが誕生し、コクラン・レビューの抄録を各国の言語に翻訳する事業が進められています。

 

日本語への翻訳作業は、日本医療機能評価機構医療情報サービスMindsとコクラン日本支部が中心となって行われています。

 

ただし、本文のアクセスはコクラン・ライブラリーで行わなくてはなりません。

 

Embase (エムベース)

 

システィマティックレビューのための検索では、MEDLINE、 Cochrane LibraryとならんでEMBASEが重視されています。

 

Embaseとは1947年以降の薬学・医学関連分野の約5,700タイトルの学術雑誌から論文を収録していたものです。

 

このEmbaseとMEDLINEの2つのデータベースを合わせた8,300タイトル以上のジャーナルと約1,000の学会抄録から2,800万件以上の文献を提供しているのがエルゼビア社が提供するEmbaseです。PubMedが米国中心であるのに対して、Embaseはヨーロッパの文献を広くカバーしています。

 

海外の文献検索では非常に有用ですが高額ですため、契約している機関は国内では少ないです。

 

Science Direct

 

エルゼビア社によって運営されているウェブサイトです。エルゼビア社より発行されました。

 

約2,000 誌の学術雑誌をインターネット経由で利用可能です。

 

ヒットしたすべての論文に全文(フルテキスト)がリンクされています。

 

原則として検索とAbstractは無料です。

 

論文の全文については、オープン・アクセス・ジャーナルは無料で閲覧することができますが、そのほかは有料です。

 

有料の場合、ペイ・パー・ビュー方式でクレジットカード決済で利用します。

 

Web of Science

 

トムソン・ロイター社により提供されている学術データベースです。

 

高品質な学術雑誌のみを厳選して収録した有料のWebベースの学術文献データベースです。

 

その最大の特長は、引用文献をキーとして文献間の引用リンクをたどり1900年から最新情報までの自然科学、社会科学、人文科学の全分野1万2,500誌に及ぶ学際誌を検索し、必要としている情報を効率的に探し出すことができる点です。

 

広範囲に及ぶ会議録も収録されています。

 

Scopus (スコーパス)

 

エルゼビア社が提供する世界最大級の抄録(abstract)・引用文献データベースです。

 

各分野の5,000以上の出版社の2万2,000誌以上のジャーナル、5,200万件以上の文献5万タイトル以上の書籍を収録しています。

 

ヘルスサイエンス領域は6,700誌以上であり、 MEDLINEを100%含んでいます。

 

1823年からの抄録に加えて、1996年以降の論文は参考文献も収録しています。

 

各文献の被引用数も表示されます。

 

契約状況により、フルテキストの閲覧も可能です。

 

引用文献の被引用数も表示されます。

 

 

EBOSCOHOST(エボスコホスト)

 

EBOSCO社が提供する検索インターフェイスです。

 

多数のデータベースを検索することができます。

 

複数のデータベースを選択して横断検索することもできます。

 

CINAHL Plus with Full Textというのは、看護とそれに関連する医療学術誌の収録したデータベースであり、 770誌を超える学術誌の全文が収録されています。

 

関連雑誌のバックナンバー

 

これまで、Web上のデータペースやポータルサイトを用いた内外の論文倹索について解説してきました。

 

しかし、Webは万能ではありません。

 

たとえば、広く使用されている医中誌Webは医学以外の分野の文献を採録していないし、1977年以前の文献をデータベース化していないという問題があります。

 

どのデータベースも検索される範囲は収載している雑誌に依存します。

 

したがって、使用しているデータベースに採録されていない専門雑誌や文献については、そのバックナンバーを一つひとつ手作業で丁寧に検索する作業が必要となります。

 

このように実際に雑誌のページを手でめくって検索する作業をハンドサーチといいますが、ハンドサーチの重要性はデータベースの使用が普及した今日でも指摘されています。

 

また、こうした緻密な作業を行っているうちに、論文の執筆上のヒントが見つかることがあります。

 

最近ではホームページ上で刊行開始以来学会誌に収録されたすべてのバックナンバーの目録を掲載している学会も多いです。

 

論文をPDFで閲覧することができるばかりでなく、ダウンロードを許容している学会も増えてきました。

 

キーワード検索機能がある場合は便利です。

 

なお、こうした現在から過去の一定時点までに発表された文献を調べる手法のことをレトロスペクティブ・サーチというのに対して、現在進行している新しい情報を収集する作業のことをカレント・アナリシスといいます。

 

PubMedの場合、アラートを設定しておけば指定したジャーナルについて最新号が発行されたときや保存したキーワードに合致する論文が出たときなど電子メールで通知してくれます。

 

図書や論文以外に、インターネットから多様な情報を収集し、研究に役立てることができます。

 

たとえば、日本リハビリテーション・データベース協議会のリハビリテーション医学・医療の質の向上のため、川本リハビリテーション医学会に加えて川本理学療法目高会、日本作業療法協会など、データベース事業を共同運営するために2012年に設立された協議会があり、今後多数のデータベースが蓄積されることが期待されます。

 

そのほか、厚生労働省、 Wellness、国立社会保障・人口問題研究所、各都道府県の統計情報データベース、心理尺度データベース、大学病院医療情報ネットワーク研究センター、国立健康・栄養研究所、国立国語研究所、「統合医療」情報発信サイト、アメリカ国立衛生研究所(NIH)など非常に多数の施設のデータベースが役立つことがあります。

 

データベース・ポータルサイトで検索する

 

図書については、まず前述のようにMEDLINE、 NDL Search、 CiNii Books、カーリルオンライン書店一括検索、全国書店ネットワークe-hon、 Googleなどで書誌的事項を検索します。

 

次に、検索して入手したい図書に関する各大学図書館の所蔵状況については、 CiNii Books で容易に調べることができます。

 

また、研究者が在住している大学図書館のサイトからも検索できることが多いです。

 

書籍を検索するばかりでなく、書籍内の全文を対象に検索を行ったり、肖該箇所を無料で立ち読みすることができることがあり、特に海外の書籍を検索すると、しばしば驚くほど簡単に全文情報を閲覧することができます。

 

直接所蔵している図書館に出向く

 

急いでいる場合は、図書を所蔵している近郊の大学図書館や公共図書館を検索し、直接その図書館に出向いて、閲覧したり著作権法に抵触しない範囲内で複写を得るのが圧倒的に楽なこともあります。

 

この場介、紹介状がなくても人館して図書を閲覧したり複写を取ったりすることをその図書館が承諾していることを確認しておく必要があります。

 

公共図書館の図書所蔵数は施設により差が大きいです。

 

図書館間相互貸借(Inter-Library Loan : ILL)サービスを利用する

 

数日の時問を要しますが、所属している施設の大学図書館もしくは図書室を介して図書館間相互貸借(Inter-Library Loan : ILL)サービスを利用して図書を取り寄せることができます。

 

日本では国立情報学研究所がオンラインによる相互貸借システム(NACSIS-ILL)のセンター機能を果たしています。

 

NACSIS-CATは、研究者の研究活動を支援するために、全国の大学図書館等にどのような学術文献(図、IF、雑誌)が所蔵されているかが即座にわかる総合目録データベースを構築するためのシステムです。

 

NACSIS-CATのデータベースを検索することによりオンラインで登録された最新の書誌・所蔵データを利用して依頼先を選択することができます。

 

研究者が所属している施設に大学図書館や図書室がなくても、都道府県・区立・市立図書館など自由に無料で利用できる公共図書館の多くは、都道府県内の公共図書館、大学図書館から図書の取り寄せサービスを実施しています。

 

運用されているILLサービスの内容は公共図書館によって異なり、都道府県外の公共図書館、大学図書館、さらに国立国会図書館から図書の取り寄せサービスを実施しているところも珍しくありません。

 

国立国会図書館は個人に対する図書の貸出しを行っていません。

 

図書の無料貸出しサービスを利用するのは魅力ですが、もちろん、経済的に許容される範囲内であれば、重要書籍は購人したいものです。

 

その場合、「主なオンライン書店・ポータルサイト」の多くは検索してから即座に購人を申し込むことができます。

 

コンビニエンスストアで受け取る

 

コンビニエンスストアで書籍の受け取りができるオンライン書店もあります。

 

セブンネットショッピングでは、セブンイレブン店頭で書籍を受け収ることができます。店頭で書籍を受け収る場合、送料は無料です(宅配は価格により有料)。

 

通常は、インターネット上で注文をして、指定した店頭で24時問好きな時間に受け収ることができます。

 

なお、 Amazonや楽天ブックスなどのオンライン書店でも、指定したコンビニエンスストアの店頭で受け取ることができます。

 

医学系の書籍も豊富に収り扱っています。

 

ただし、こうしたインターネットを介したオンライン注文は、配庫があれば3、4日内で届く場合が多いですが、在庫がないと2週間もしくはそれ以上の時間を要するため、緊急に書籍を人手したい場合の手段として必ずしもふさわしいとはいえません。

 

電子書籍をオンライン書店で入手する

 

オンライン書店が広く普及した今日でも、医学系の電子書籍を専門的に扱っているオンライン書店は少ないです。

 

潟Wェイマックシステムによって運営されているM2PLUSは、医学系電子書籍を専門的に扱うオンライン書店では最大手です。

 

そのほか、潟<eオが運営するメディカルオンラインイーブックスなどがあります。

 

また、 2014年に医学書院、南江堂、南山堂、学研、メディカル秀潤社、医学中央雑誌刊行会の5社により医書ジェーピー鰍ェ設立されました。

 

これら医学系専門書出版社4社ならびに医学専門情報管理団体1団体により共同で医書出版が運営され、医学系の電子書籍が2016年より販売が開始されました。

 

 

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