カイ2乗分布表|Chi-square distribution 【統計学・統計解析用語集】
カイ二乗(χ2)分布表は、統計学や確率論において使用される確率分布の一種です。
カイ二乗分布は、正規分布に従う複数の確率変数の二乗和が従う分布であり、主にカテゴリカルデータの分析や分散の検定などで使われます。
カイ二乗分布表は、特定の自由度(自由度は標本数から推定されるパラメータの数)に対するカイ二乗値に対する確率を示した表です。
一般的に、自由度が大きくなるにつれてカイ二乗分布は正規分布に近づきます。
カイ二乗分布表の使用法は以下の通りです:
自由度を決定します。通常、自由度はカイ二乗検定や分析の対象となるデータの数やパラメータの数によって決まります。
あるカイ二乗値が与えられた場合、対応する自由度の行とそのカイ二乗値の列を見つけます。
表の中のそのセルに示された値が、そのカイ二乗値に対する確率です。これは、そのカイ二乗値がその自由度の下で発生する確率を示しています。
例えば、カイ二乗検定を行う際に、あるデータセットのカイ二乗値が計算された場合、その値がカイ二乗分布表における対応する自由度の行と列でどのような確率に相当するかを見ることができます。
これにより、その値が偶然によるものか、または統計的に有意なものかを判断することができます。
カイ二乗分布表は統計的検定や解析の基礎的なツールの一つであり、統計学の分野において広く使用されています。