アフター・コーディング|【統計学・統計解析用語】
アフター・コーディングは、質問紙調査などで収集したデータを分析する過程で、回答結果を見直し、意味のあるカテゴリーに分類してコードを割り当てる作業を指します。このプロセスには、データの準備、初期カテゴリーの設定、コーディングルールの策定、実際のコーディング作業、データの検証と調整、そして分析のためのデータ準備が含まれます。アフター・コーディングは、定性データを定量的に分析可能な形式に変換し、調査の目的に沿った洞察を得るための重要なステップです。
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アフター・コーディング(after coding)は、質問紙調査やインタビュー調査などのデータ収集方法において、回収されたデータを効果的に分析するための重要なステップの一つです。
このプロセスでは、回答結果を慎重に検討し、それぞれの回答を意味のあるカテゴリーに分類していきます。
分類された各カテゴリーには、分析を容易にするためのコードが割り当てられます。
この作業を通じて、定性データを定量的に分析可能な形式に変換することが可能となります。
アフター・コーディングのプロセスは、主に次のステップで構成されます:
データの準備と確認
まず、収集したデータを整理し、回答が全て読みやすい形式であることを確認します。
この段階では、回答の不備や欠落がないかもチェックし、必要に応じて補正作業を行います。
初期カテゴリーの設定
回答内容を精査し、共通するテーマや意見に基づいて初期のカテゴリーを設定します。
この作業は、調査の目的や研究問題に密接に関連しています。
初期カテゴリーは柔軟に設定されるべきであり、データ分析の過程で新たな洞察が得られた場合には、これらのカテゴリーの追加や修正が行われます。
コーディングルールの策定
コーディングを一貫性を持たせ、客観性を確保するために、どのような回答をどのカテゴリーに分類するかについての明確なルールを策定します。
このルールは、分析者間で共有され、すべてのデータが同一の基準に基づいてコーディングされるようにします。
コーディングの実施
策定されたルールに従い、各回答にカテゴリーを割り当て、対応するコードを付与します。
この作業は手動で行われることもありますが、大量のデータを処理する場合にはコンピュータソフトウェアが使用されることもあります。
データの検証と調整
コーディングが完了した後、データの一貫性と正確性を確保するために検証作業を行います。
この段階では、誤って割り当てられたコードの訂正や、カテゴリーの再分類が行われることがあります。
分析のためのデータ準備
最終的にコーディングされたデータは、統計ソフトウェアなどを用いて分析可能な形式に変換されます。
このデータを基に、様々な統計的手法が適用され、調査の目的に沿った結論や洞察が導かれます。
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