ロジスティック判別分析:ロジットの正負で2値判別|最尤推定法により回帰係数を推定【統計学・統計解析講義基礎】
ロジスティック判別分析は、ロジットの正負により2値判別する手法。最尤推定法により回帰係数を推定
目次 ロジスティック判別分析:ロジットの正負で2値判別|最尤推定法により回帰係数を推定【統計学・統計解析講義基礎】
ロジスティック判別分析:ロジットの正負により2値判別
ロジスティック回帰分析は、ロジット(対数オッズ)の部分の符号を予測し、判別に用いることができます。
このときのロジスティック回帰分析を、ロジスティック判別分析とも呼びます。
ある2つの検査値AおよびBを用いて、冠動脈性疾患の発症の有無を判別することを検討します(0:正常、1:発症)。
最尤推定法により回帰係数を推定
この場合、
となり、Zが負ならば正常、正ならば発症と予測します。
G列はロジット、セルG3には =$D$14+$D$15*E3+$D$16*F3 が入ります。
H列は対数尤度、セルH3には =D3*G3−LN(1+EXP(G3)) が入ります。
回帰係数を変化させ、対数尤度の和、セルH14をソルバーで最大化します(最尤推定法)。
ロジットに得られた回帰係数を代入した結果がJ列のZで、これがマイナスの場合正常、プラスの場合発症と予測します。
10例中9例は正しく予測し、1例で正常を発症と誤って予測しています。
これを、誤判別率10%という言い方をします。10回中1回しか間違えないので、まずますの判別精度です。
ロジスティック判別分析においても、最尤推定法(最尤法)により回帰係数を求めます。