磁石には痛み緩和の効果なし|【統計学・統計解析コラム】
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磁石には痛み緩和の効果なし
磁石には痛み緩和の効果なし?米大学の研究で判明
体の痛みを緩和する効果があるとされる「磁石」には、医学的な効果が認められないことが、米〇〇大の研究でわかった。
磁石が持つ痛みの緩和効果については、磁力が神経に作用して痛覚神経の信号を抑えたり、血行を良くすることで、何らかの改善効果が得られると一般に信じられ、そのような効能をうたって販売される健康器具が米国内でも少なくない。
同大の研究チームは、痛覚信号の抑制効果について確認するため、49人の健康な人に磁石と偽の磁石のいずれかを装着、被験者の体の1点に軽く触れるテストを行い、痛覚神経より敏感な触覚神経に信号の抑制がみられるかどうかを調べた。
その結果、磁石による信号の抑制効果は確認できなかった。
米国でも日本と同様に磁石を使った健康器具の支持者は多く、肩こりや慢性の関節痛が和らいだと主張する人もいる。
こうした効き目について、同大の△△博士は「偽薬(プラセボ)でも効いたと思い込むプラセボ効果ではないか、磁石をつけた腕輪状の健康器具で、腕輪の圧覚が脳に伝わり、結果として手首からの痛みの情報が制限されることも考えられるが、それは磁石の効果とはいえない」と説明している。
おそらく、この研究は、本物の磁石を装着するグループと偽の磁石を装着するプラセボグループを比較するランダム化研究です。
だとしても、単純ランダム化なのかそうでないのか、二重盲検化しているのかどうか、はわかりません。
それから、2段落目の最後に、「磁石による信号の抑制効果は確認できなかった」とありますが、はたして何をもって「確認できなかった」と言っているのでしょうか。
もし仮に抑制効果の「あり」「なし」の割合を比較しているのであれば、49人の人を割り付けているので、各グループの人数が24人と25人だったとしても、「抑制あり」の割合がピッタリ等しくなることはありません。
「抑制あり」の人が両方のグループとも0人だったら話は別ですが。
グループ間の結果の違いがどこまでなら「抑制効果なし」と言えるのでしょうか。
どこから「抑制効果あり」と言えるのでしょうか。
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