タバコを吸うと肺がんになるは大ウソ|【統計学・統計解析コラム】
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タバコを吸うと肺がんになるは大ウソ
まずは次の新聞記事を読んでみましょう。
国内で禁煙活動が始まった1990年頃の男性についてみると、
喫煙者の数は約3000万人、一方、肺がん死の数は5万人にも満たない。
喫煙者のうちの肺がん死率は0.1%程度なのです。
長期的な喫煙と肺がんの関係性を示すには本来、喫煙者全体で見なければいけません。
しかし、タバコ有害論者たちは、0.1%の肺がん死した喫煙者にばかり注目し、肺がん死していない大半の喫煙者は無視しています。
また、現在の喫煙者率は20%程度ですが、肺がん死の割合は7−8%、つまり約8万人へと増加しています。
さらに女性については、喫煙率が10%台と大きく変動していないのに、肺がんがここ40年で5倍に増えています。
つまり、喫煙が肺がんの原因だとはいえないのです。
喫煙によって肺がんになることを証明したデータは存在しません。
逆に、喫煙者のほうが非喫煙者より自殺者が少ないというデータや、喫煙者の方が風邪をひきにくいという統計データがあるほどです。
私の調査では、喫煙者のほうが非喫煙者よりも「やや長寿」とさえいえます。
「たばこを吸うと肺がんになる可能性が高い」という、一般常識とは言わないまでも、多くの人が思っているであろうことを覆すような記事です。
人数で書いてみたり割合で書いてみたりしていてよくわからないところもあるのですが、要するに、男性では、喫煙者の割合は減っているのに肺がん死の割合が増えている。
女性では、喫煙者の割合は変わらないのに肺がんになる人の割合が増えている。
だから喫煙を肺がんの原因だとは言えない、ということなのでしょう。
しかし、この記事に説得力があるとは思えません。
タバコを吸うと肺がんになる論のからくりを明かす、というタイトルですが、この記事にこそからくりがあるのです。
そのからくりを見破るためには、どのようにデータを収集するか、の方法を示す研究デザインを理解する必要があります。
ここでは、喫煙が肺がん死の原因であるかないかについて何も言えません。
肺がんになったからタバコをやめた人もいるでしょう。
たまたま調査の数日前からタバコを吸い始めた人がいるかもしれません。
また、30年前からタバコを吸っていて10年前に肺がん死してしまった人はデータに含まれません。
観察研究では、単純に因果関係を調べられないということもありますし、そもそも喫煙者と非喫煙者を比較しているわけではありません。
タバコは有害だという結論が先にあり、それに結びつくデータしか採用していない、と主張している人もいるようです。
データを都合の良いようにつまみあげることは、してはいけないことです。
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