統計学におけるアンケート調査|【社会経済統計学・統計解析】
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統計学におけるアンケート調査
統計学におけるアンケート調査とは、共通のアンケート票を用いて、多数の人に回答を求めた結果を、統計的な情報にして示すことです。
アンケート調査の定義は、次の通りです。
@調査対象(例えば、特定商品の顧客、20歳以上の男女個人など)の意識や行動などを把握するために、
A統計的な調査の場合は、一定のルールで調査の対象を選び(統計的ではない調査の場合は、回答者を募集し)
Bいろいろな調査方法で、多数の人に回答を求め、
C特定の期間内で、
D様式化した質問への回答をもとに、統計的処理を行うもの。
調査対象を代表し、統計的に意味のあるデータを得るには、一定のルールで調査対象を選ぶサンプリング(標本抽出)により、特定の調査方法(面接、郵送、電話など)を使って、1週間以内などのように期日を区切って、多数の人に回答を求めます。
ただし、統計的である必要がない場合は、さまざまなメディアで回答者を募集します。
質問は統一された様式(アンケート票または調査票といいます)の一問一答スタイルで、知りたい事柄を回答者にわかりやすく整理・構成し、見やすく、回答しやすくレイアウトしなくてはなりません。
そして、アンケート調査で得られた情報を集計し、構成比や平均値を計算したり、もっと高度な統計解析を行ったりします。
統計的な調査としてのアンケート調査は、同じ条件で実施すれば誰が行っても、また、答える人が同じ調査対象に属する別の人であっても、同じ結果が得られる再現可能で科学的な調査手法です。
一方、統計的ではないアンケート調査は、同じ結果が得られる保証はないとう点に留意しなければいけません。
アンケートの種類は様々です。アンケートの依頼方法と回収方法により様々な方法があります。
調査方法を決めるには、調査課題、調査目的、調査期間、調査経費などさまざまな事項を検討しなくてはなりません。
アンケート調査の実施概要
@調査を依頼する場所:対象者の居住場所など特定の場所、施設など人が集まる場所で直接依頼する方法と、Web画面や新聞紙面などで告知する方法があります。
A調査を依頼または募集するメディア:面接調査の調査員、会場アンケートの募集員などのマンパワー、郵便、固定電話、スマートフォン(携帯電話)、FAX、インターネットなどの情報通信メディア、新聞や雑誌の紙面やデータ放送などのマスメディア、チラシ、ポスター、商品パッケージなどの広告メディアなどがあります。
Bアンケート票の記入者:調査員が記入する他記式と回答者が記入する自記式の2種類があります。
Cアンケート票(内容)を回収する方法:新聞、チラシなどで回答者を募集し、インターネットやはがきで回答を得るなど、依頼と回収の方法が異なる場合もあります
D主な調査方法:訪問面接調査、訪問留め置き調査、街頭調査、来場者調査、郵送調査、電話調査、FAX調査、インターネットアンケート調査などがあり、調査を依頼する方法により様々です。このほか、特定の一時点のみに実施する「単発調査」と、同じ質問あるいは同じ人を対象に一定期間に繰り返し実施して時間の経過による変化を調べる「継続調査」という分け方もあります。
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