前向き研究と後ろ向き研究【統計解析講義応用】

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前向き研究と後ろ向き研究|【統計学・統計解析講義応用】

前向き研究と後ろ向き研究【統計解析講義応用】


目次  前向き研究と後ろ向き研究【統計解析講義応用】

 

 

前向き研究

 

ある処置の効果を評価するため、被験者をランダムにその処置を施す群と施さない群とに分け、時間経過によって効果の有無あるいはその大きさを評価するという研究方法です。

 

その処置の効果をきちんと立証するためには必要不可欠とされています。

 

しかし、現実問題としてこの種の研究では時間と費用がかかり、時として倫理的な問題も生じるため、後ろ向き研究に頼らざるを得ない状況が多くなります。

 

ある疾患に対する喫煙の影響を調べるため、被験者をランダムに2群に分け、片方には毎日タバコを20本吸わせ、片方には吸わせないなどという研究は実際上不可能です。

 

不可能であるとはいえ、前向き研究になるべく近い形になるような工夫は必要です。

 

 

後ろ向き研究

 

ある事象を生じた個体と生じていない個体とを集め、その事象を生じた原因を過去に求めるという研究です。

 

経済的に成功した人とそうでない人を選び、その理由(たとえば、学生時代よく勉強したかなど)を探るなどがその一例です。

 

因果関係が時間経過とともに生じる場合の理想的な研究は前向き研究ですが、時間の制約や倫理的な理由で実行不可能なことが多いです。

 

後ろ向き研究では、真の因果関係を撹乱する交絡要因が数多く存在するため、なかなか因果関係の立証は困難です。

 

しかし、後ろ向き研究に頼らざるを得ない状況は数多いです。

 

特に社会科学では実験が容易でないことから中心的な方法論となっています。

 

 

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