特異的機能測定値,健康関連QOL【統計解析講義応用】

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特異的機能測定値,健康関連QOL|【統計学・統計解析講義応用】

特異的機能測定値,健康関連QOL【統計解析講義応用】


目次  特異的機能測定値,健康関連QOL【統計解析講義応用】

 

 

特異的機能測定値,健康関連QOL

 

QOL尺度

 

注目すべき尺度-AIMS37, FU M. QOLI (Quality of Life Index), EORTC-は,特定の疾患の患者を評価するためにデザインされた疾患特異的尺度である.

 

AIMSは関節炎の患者の機能領域を測定する尺度であり,その他の3つの尺度は,がん患者の機能領域を測定する.

 

関節炎とがん診断は,多くの共通する特徴がある.

 

すなわち,それらは一般に普及している疾患で,慢性的かつ複雑であり,身体的な障害の程度の変化を伴うものである.

 

これらの疾患に適応した測定値は.治療による患者アウトカムの影響を,関節炎あるいはがんに関連する複数の領域において評価するためにデザインされたものである.

 

QOLIも治療プログラム評価に用いられてきた. AIMSとQOLIは,臨床試験において幅広く使われている.

 

尺度の設計者が領域を選択する際には,既存の尺度とそれらの尺度が,健康を評価するために必要な事項をどれほど満たしたか,または満たさなかったかによって領域の選択が左右される.

 

これらの測定値はそれぞれ,実行能力(performance)レベル,機能レベルの質問に重点を置いており,症状,気分,認知に関するものはほとんどない.

 

FSQ (Functional Status Questionnaire) , COOP(Dartmouth Cooperative Measure) , DUKE (Duke-UNC Health Profile), McMaster Index は,初期治療を受けている患者や,外来患者の(歩行可能な)母集団を対象として本来は開発された.

 

我々の関心は.治療の結果にある.

 

しかし,尺度は,提供される医療サービスの提供から生じるアウトカムを測定し,疾患よりもむしろ健康について良い定量可能な評価を提供することが求められる.

 

これらの測定値はそれぞれ,社会的.身体的,精神的,全体的健康感を評価する領域を含む.

 

それらはまた主観的健康(perceived health),自尊感情(self-esteem).将来の健康や個人的目標についても考慮されており,全般的なQOL測定値も包含している.

 

SIP. Nottingham Health Profileは,疾患を限定せず,様々な状況下で医療を受ける,

 

幅広い年齢層の,多様な患者集団を評価することを目的としてデザインされた.

 

SIPは満足度と感情についての測定値を含まない.

 

SIPは,機能喪失の患者の認識を評価するためにデザインされており,全体として,現在の状態が以前と比べてどのように異なるかという認識を測るように構成されている.

 

機能状態における損失,変化については閾値がなく,様々な標本の比較によって採点される.

 

OARS (Older American Resources and Services Functional Assessment). CARE (Comprehensive Assessment and Referral Evaluation)は非常に複雑であり,実施が困難なものである.

 

これらは,高齢者を評価するためにデザインされたものであり,高齢患者の群間ならびに個人として必要とされるサービスに関する質問に重点が置かれている.

 

これらの評価は,観察者(observer)あるいは情報提供者によって行われ,評価には45分から1時間を要す.

 

質問事項はそれぞれ144個と369個である.

 

一般的な集団に用いるためにデザインされて.広く使われている尺度を追加でさらに2つ推奨しておく,

 

QWBS (Quality of Well Being Scale) と15D である.

 

これらの尺度について,さらに詳細な情報はhttps://hoap.ucsd.edu/qwb-info/QWB-Manual.pdfおよびwww. 15d-instrument net/15dで入手することが可能である.

 

SF36などのいくつかの尺度については次のウェブサイトで使用許可を得ることが可能である(www.qmetric.com/products/assessments/license).

 

 

検討すべきその他の尺度

 

1970年代,ランド研究所(Rand Corporation)は,様々な種類の健康保険の影響を評価するために,1つの尺度を開発した.

 

MOS (Medical Outcome Study, 医療アウトカム研究)は健康状態を評価するための有益なツールとして登場した.

 

これは改訂され,短縮され,検証されてきた.

 

その結果が, SF-36 (36項目の短い形式). SF-12 (12項目). SF-20 (20項目)である.

 

SF-36は8つの尺度(身体機能,日常役割機能(身体),体の痛み,社会生活機能,包括的な心の健康,日常役割機能(精神),活力(エネルギーと疲労),全体的健康感の認知)からなる.

 

これらの下位尺度は独立に,あるいはすべての尺度を合計して用いることができる.

 

これらのスコアは標準化されている.

 

SF・36は全体的健康感測定値であるが,機能的測定値.健康状態の測定値. QOL測定値に適用されてきた.

 

要するに「万能(多目的用途に適する)」である.

 

これは大規模集団調査や小規模臨床試験で用いられている.

 

この尺度は性能よく構成され,有効で.信頼性が高く,感度が高い.

 

ただし,領域や質問事項,偏向する感度のレベルにおいて慎重に吟味し.それらが仮説を証明または反証するものであるかどうかを決定する必要がある.

 

 

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