量的データと質的データ|【社会経済統計学・統計解析】
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量的データと質的データ
量的データと質的データ
量的データと質的データの違いも,統計的方法を適用するうえで基本的に区別しておかなければなりません.
これらのデータのタイプによって,おのおの独自の方法論が体系化されているからです.
この区別は変数のタイプによって規定されます.
一般に,個票データの場合,連続変数ならびに離散変数から得られるデータを量的データ(quantitative data)と呼び,類別変数から得られるデータを質的データ(qualitative data)と呼びますが,集計データではこれらの区別はそれほど明確ではありません.
たとえば「テストの得点」などのように,1点刻みの離散値をとるような(離散変数)データの場合は量的データに分類できます.
しかし集計され計数として与えられたデータになりますと,質的データとの区別が不明確になります.
このような場合,数え上げるデータという意味から計数データ(count data)と呼び,対照的に,数え上げない量的データを計量データ(metric data)と呼ぶことがあります.
なお同じく計数データではありますが,質的データをその尺度であるカテゴリー別に集計したデータを,カテゴリカルデータ(categorical data)と呼ぶことがあります.
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