トーメンは豊田通商に,ニチメンは双日に|【統計学・統計解析コラム】
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トーメンは豊田通商に,ニチメンは双日に
トーメンは三井物産の棉花部に始まる.値動きの激しい相場に敏速に対応するために,東洋棉花株式会社として大正9年(1920)に分離独立しました。
投機的な相場には三井の名前はふさわしくないとして,三井を社名に冠することは許されなかったです。
ニチメンは,日本綿花株式会社として,明治25年(1892)に大阪で設立されました。
当時のわが国の綿花貿易は神戸居留地の外国貿易商人に跳梁独占されていました。
これに対抗するために,摂津紡,平野紡,尼崎紡,天満紡の4当事者は,綿花商等を糾合して25名で綿花輸入を自らの手で行う機関としてこの新会社を設立しました。
品質のいい印度綿花視察のために外務大臣大隈重信の支持を得て,明治22年に外務省書記官佐野常樹氏を団長とし,大阪紡と三重紡の担当者を派遣しました。
これがこの会社設立の契機となり,佐野氏が初代社長に就任.その後,幾多の試練を経て,トーメンは豊田通商に2006年に吸収合併され,ニチメンは日商岩井と2003年に対等合併して,双日に社名を変えています。
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