統計解析のマスターには努力が必要|200時間勉強【統計学・統計解析講義基礎】
統計学・統計解析は学問である以上最低200時間は努力しよう
統計学・統計解析のマスターには努力が必要
統計学・統計解析は魔法のようにあらゆることを解決してくれる技術だからこれを1週間位で身につけたいと思っている人にときどき会います。
しかし、これは大きな間違いです。
統計学・統計解析の効率の良い、近道となる学習法はありますが、学問である以上、ある程度の時間をかけて努力する必要があります。
ただし、統計学・統計解析は200時間がんばればかなり上達します。
英語が話せるようになるまでの努力は何年にもわたりますが、これに比べると200時間というのは少ないのではないでしょうか。
統計学・統計解析は、語学と違い学習時間に比例して理解度が増すというものではありません。
20時間勉強した人は10時間勉強した人と理解レベルは同じです。
つまり、初心者には厳しい話かもしれませんが、最初の数十時間は先の見えない真っ暗なトンネルを、我慢して這いつくばってでも先へ進まなければいけない辛い時期なのです。
多くの人は、ここで挫折して統計学・統計解析が苦手になります。
しかし、我慢して200時間統計学・統計解析を勉強したあたりから、「先月勉強したアレは、実はこういうことを言いたかったのか」といったある種の「気づき」が得られ、その後は理解が飛躍的に加速します。
例えば、仮説検定、95%信頼区間、分散分析、回帰分析、カイ2乗検定、ロジスティック回帰分析をそれぞれ20時間勉強するとします。個々の勉強をしている間は、個々のことを理解するのに精一杯ですが、これらを一通り、全部で100時間勉強すると、この5つが同じ枠組みだったのだ、と思えるときが来ます。
すべては一般化線形モデルの枠組みで説明できることに気づき、面白い!と思えてきます。
2群の差が有意水準5%で有意であるということと、2群の差の95%信頼区間がゼロを横切らないことが本質的に同じであることも容易に理解できるようになります。
あらゆる疑問が心地よく氷解するような夢の世界が得られ、統計学がこんなに面白い学問だったのか、と改めて気づき、勉強するモチベーションも上がります。
統計学・統計解析はまずは200時間勉強しよう
統計学・統計解析はまず200時間勉強することをおすすめします。
その域に達するまでは、200時間というのはあくまで目安で個人差はありますが、この位はどうしても必要かなと思います。
初心者にとってこの時期は、分からない状況でもがき苦しむ、心が折れそうになるしんどい期間ですが、是非それを乗り越えて頂きたいと思います。
もちろん本サイトに書かれてあることを勉強するのも200時間に含みます。
ですので隅から隅まで読んでください。
電車の中でスマホで学習することもできます。
200時間というのは、1日5時間の勉強を40日ということです。
働いている人には1日5時間の勉強は無理ですが、土日を使えば約半年です。
この半年は土日はどこえも遊びにいかず頑張るつもりでいれば、200時間は射程距離です。
是非統計学・統計解析の200時間の勉強の壁を一刻も早く乗り越えましょう。
その先には明るく楽しい世界が待っています。
統計学・統計解析が楽しくてたまらなくなります。
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