リスクの競合【統計解析講義応用】

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リスクの競合|【統計学・統計解析講義応用】

リスクの競合【統計解析講義応用】


目次  リスクの競合【統計解析講義応用】

 

 

リスクの競合

 

試験に参加している被験者は,関心のあるものとは異なるいくつものイベントを経験する.

 

もしその1つのイベントの発生が他のイベントの発生を妨げることがある場合.それらのイベントは競合リスク(competing risk)と呼ばれる.

 

例えば関心のあるイベントががんの診断であれば,心筋梗塞(MI)による死亡は競合リスクとなる.

 

2つのイベントはおそらく独立ではないだろうし,実際,両者は強く関連しあっているだろう.

 

競合リスクは.比例ハザードモデルのハザード関数を再定義することで取り扱われる場合がある.

 

 

がんの試験の例では,MIにより死亡した被験者の個々はその時点で打ち切りとして扱う必要があった.

 

その被験者は,我々が関心を持っていたイベント(がんの診断)を経験しなかったが,それ以上はそのイベントのリスクには曝されることはない.

 

ハザードの実際的解釈は「がんになるリスクに曝されている者が時間fでがんであるリスク」である.

 

これはMIによる死亡とその他の時間1でがんになる恐れのない者すべてを除外している.

 

一方で, Kaplan-Meierの推定生存率は競合リスクに対して合理的な解釈を持たないことに注目するべきである.

 

基本的にKaplan-Meierの生存率は,すべての競合リスクが除去された場合の,例えばがんの再発のようなイベントの予測のためにあるものである.

 

イベント発生時間解析から正しい情報と解釈を得るためには,観察しようとしているイベントについて誰がリスクの可能性を持つのかだけでなく,誰がリスク下にないのか,そしてそれはなぜかを理解しておくことが大切である.

 

 

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