症例報告と症例集積研究の目的とデザイン【統計解析講義応用】

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症例報告と症例集積研究の目的とデザイン|【統計学・統計解析講義応用】

症例報告と症例集積研究の目的とデザイン【統計解析講義応用】


目次  症例報告と症例集積研究の目的とデザイン【統計解析講義応用】

 

 

症例報告と症例集積研究の目的とデザイン

 

症例報告は1症例について記述したものであり,症例集積研究は類似した複数患者について述べたものである。

 

どちらの研究も明確な臨床的特性が認められる個々の患者の所見について述べる.

 

この個人レベルの情報は,生態学的研究で用いられた集団的なアプローチとは異なるものである.

 

例えば,一過性片麻痺の症状を呈する腹部大動脈瘤の報告9は症例報告である.

 

 

一方,疾病対策予防センター(Centers for Disease Control and Prevention, CDC)による,これまでは健康であった男性同性愛者におけるニューモシスチス肺炎の報告は症例集積研究であり,この報告は現在よく知られているHIV/AIDSの発見につながった.

 

この研究のデザインは,対照群については考慮せず,非常に明確に定義された群からの臨床データを単純に記述するものである.

 

小さな患者集団で観察されるような,新たな臨床的事象について記述しようとすることが,研究の動機となることが多い.

 

もし,その事象が特に興味を引くものや新しいものであれば,1人の患者の事象であっても,学術論文として興味深いものとなる可能性がある.

 

これらの報告における所見は,症例が類似していることが十分に読者に伝わるように,包括的で詳細なものであるべきである.

 

報告には,研究対象となる臨床事象の明確な定義を含めるべきである.

 

何かおかしいと観察者が関心を持ち始め,より綿密に注意を払う場合に,直感的に研究が始まるかもしれない.

 

これらの研究は幾度となく成果が得られずに終わるが,新たな疾患の発見につながることもあるので,正確さと明瞭さは欠くことができないものである.

 

 

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