何かを変更するという判断は,盲検化した治療をオープンにした後に行われたか【統計解析講義応用】

何かを変更するという判断は,盲検化した治療をオープンにした後に行われたか【統計解析講義応用】 | 統計解析 - ChatGPT・Python・エクセルを使った講義で最速マスター

セミナー詳細                    解析ご相談                    LINEでお友達

何かを変更するという判断は,盲検化した治療をオープンにした後に行われたか|【統計学・統計解析講義応用】

何かを変更するという判断は,盲検化した治療をオープンにした後に行われたか【統計解析講義応用】


目次  何かを変更するという判断は,盲検化した治療をオープンにした後に行われたか【統計解析講義応用】

 

 

何かを変更するという判断は,盲検化した治療をオープンにした後に行われたか

 

何かを変更するという判断は,盲検化した治療をオープンにした後に行われたかという設問については、規制当局を含めた多くの人たちは,盲検化された割付けをオープンにする前に行う適応(変更)が,より本来の姿であると考えるため,妥当といえる.

 

全体のイベント発生率(例えば群を併合した)が期待より低かった時に,二値変数に基づくサンプルサイズを変更することは1つの例である.

 

基本的には,イベントを発生した患者の全体の率と事前に定義した治療群の効果(相対的に25%の低減など)から,各群のサンプルサイズを決定するそれぞれの群のイベント確率を推定することができる。

 

全体のイベント発生集団をこっそり見ているだけなので,実際には治療効果に関する情報は何も収集してはいない.

 

同様に,連続変数による試験では,すべての被験者(全部の群を1つにまとめた)の「一括化」分散(lumped variance)を求めて,想定した治療効果に関する情報を取り入れることでその分散を推定することができる.

 

 

これらの方法は,群毎のデータと観察された治療効果を見ることが許される方法とは極めて対照的なものである.

 

時には極端な変更も盲検化されたデータに基づいて行われる.

 

肺疾患患者を対象にしたある臨床試験では,信頼性のある観測ができないことが判明したために当初計画された結果変数が途中で変更された.

 

その変更が行われたのは,盲検化された肺スキャンの結果を調べた際に,これが帰無仮説の下では治療効果の観測には何の情報も与えないことがわかったことによる.

 

つまり.先の設問1に対する答えが「はい」であっても,治療割付をオープンにする前に行われた変更であったので変更は許容し得ると考えられたものであった.

 

変更を行うために用いる情報に関しては,それが盲検性を破る情報を全く含んでいないことを極めて慎重に担保しなければならない.

 

例えば,試験に参加した患者の被験薬の血中濃度レベルを調べることは,そのような情報は治療の割り付けを詳らかにしてしまうので盲検化が行われている場合においては適切ではない.

 

 

何かを変更するという判断は,盲検化した治療をオープンにした後に行われたか【統計解析講義応用】


セミナー詳細                    解析ご相談                    LINEでお友達

 

何かを変更するという判断は,盲検化した治療をオープンにした後に行われたか【統計解析講義応用】

何かを変更するという判断は,盲検化した治療をオープンにした後に行われたか【統計解析講義応用】