健康関連QOL測定値とQOL測定値【統計解析講義応用】

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健康関連QOL測定値とQOL測定値|【統計学・統計解析講義応用】

健康関連QOL測定値とQOL測定値【統計解析講義応用】


目次  健康関連QOL測定値とQOL測定値【統計解析講義応用】

 

 

健康関連QOL測定値とQOL測定値

 

健康関連QOLおよびQOLに関する事前の議論では,医療の供給(delivery of health care)において,医療専門家の見解から患者視点への変遷が重要であるという考え方の進化を示した.

 

しかし,すべての研究や臨床試験において,これらの測定を必ずしも用いる必要はない.

 

例えば.新しい抗生物質(第1相試験)の至適投与量または毒性を評価する薬物試験または新しい装置を使うことの実現可能性に関する試験的な情報を求めているときには,生理的測定値のみに焦点をあてた尺度が必要となるだろう.

 

ときには,研究者たちは,疾病の影響よりも.むしろ疾病の重症度や程度に関心をもっている.

 

この場合,研究者は疾患重症度指数(disease severity index)や健康状態測定値(measures of health status)を用いるだろう.

 

ここでの「健康状態」は,個人が疾患あるいは症状をもっている程度を意味する.

 

臨床試験において. QOL測定値と健康関連QOL測定値の使用は確立している.

 

またこれらの測定値は,以下のように多様な目的で用いられている.

 

・個人あるいは集団の健康ニーズ(health need)の評価
・治療アウトカム,健康増進,疾病予防プログラムの評価
・費用対効果の評価
゜健康政策(health policy)の開発
・患者群の全体的な健康状態のモニター
・特定の治療計画の個人選択への影響

 

 

しかしながら,測定基準についての概念の曖昧さと懸念は. QOLと健康関連QOLの尺度を主流に用いることに遅れを生じさせた.

 

この問題については適切にレビューされている。

 

これらの尺度は近年使用が推進されており,いくつかの重要な要因により,過去10年ほどの間に頻繁に使用されている.

 

相当数の尺度が標準化され,実証され,理論的な枠組みが検証され,方法論的に信頼できる優れた計量心理的な特性を保有している.

 

患者はさらに個別化された治療(personalized care)を求めている.

 

患者は彼らの個別的な機能ニーズに対して対処されることを望み,いわゆる「顧客」満足感を求めている.

 

患者のための治療法の選択肢はますます幅広くなっており,患者がその中から治療方法を選択するためには.罹患率や死亡率に影響するリスクの便益に関する知識のみならず,機能やQOLに影響を及ぼすと考えられるリスクノ便益に関する知識も必要となる.

 

FDAは.開発中の薬剤の臨床試験において,疾患活動度に関してだけでなく,治療が機能に及ぼす影響についても評価するよう研究者に求めている.

 

健康関連QOL測定値とQOL測定値の方法論と適切性は,現在も注意深く吟味されている.

 

これらの測定値を構成する際には,いくつかの問題点を検討しなければならない.

 

第一に,尺度に含めるべき項目を決める必要がある.

 

これはしばしば研究アウトカムがどのようなものであるか.またはその評価がどのように用いられるかによって決定される.

 

例えば(重大な疾患や病気を伴わない患者においても),治療の効果を評価するためにデザインされる尺度は,ある時点において被験者間での治療差を比較できたり,ある期間において被験者内での治療差を測定できなければならない.

 

また,それらの測定値を用いて新治療と既存治療を比較した結果から,将来のアウトカムを予測しなければならない状況もあるかもしれない。

 

 

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