世間が科学について知らないこと【統計解析講義応用】

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世間が科学について知らないこと|【統計学・統計解析講義応用】

世間が科学について知らないこと【統計解析講義応用】


目次  世間が科学について知らないこと【統計解析講義応用】

 

 

世間が科学について知らないこと

 

調査によると.アメリカ人の約70%は,自分の健康情報をマスメディアから入手していることを示している.

 

それは,あなたの言葉には多くのインパクト(影響)があることを意味する.

 

マスメディアのインタビューを受ける際に,留意すべきいくつかの良い基本的なガイドラインがある.

 

1つは.世問(あなたの聴衆)は,科学についてあまり多くを知らないということである.

 

あなたが言うこと(理解)と.世間が聞くこと(認識)は,必ずしも同じではないかもしれない.

 

予想外の質問

 

もう一つの準備しておくべき事柄としては,予想外にあなたに来る質問がある.

 

これらの質問は,必ずしもあなたの研究,さらには科学についてというわけではない.

 

以下は,治療的な新しいものについての予想外の質問である.

 

・誰が,特許やライセンスを保持しているか.

 

・患者の検査にかかる費用はどのくらいか.それは,長い目で見ればお金の節約となるか.

 

・将来的に治療法が確立した場合,保険会社は検査の費用をカバーしてくれるだろうか.

 

・この発見において,金銭的利害を持っていたか.人々は今日,これらの問題を気にかけている.

 

たとえあなたが,質問に回答するために有能ではないと感じていても,これらの質問が来ることを予期しておく.

 

難解な質問についての対応は,広報室と検討する.

 

経験側では,質問にはすばやく回答するが,速やかにインタビューや記者会見の主目的に移行することである.

 

ニュースが良くないとき

 

過去数年の間に,臨床研究にはメディアにおいて平坦でない道程があった.

 

あなたや同僚が,倫理的な問題を含む特定の種類の質問を受けた場合,メディアの注目に対応する必要がある.

 

ある種の問題は.必ずマスメディアの注目を集める.

 

例えば,臨床研究中における原因不明の死,突然死は,即時のメディア注目を集める.

 

他の悪いニュースは,科学における不正行為(scientific misconduct)と利益相反(conflict of interest)の申し立てを含み,両方は,非常に痛みを伴う場合がある.

 

2003年12月から2005年8月まで, NIHは. NIHの科学者と医薬品業界との間で申し立てられた利益相反に関して,新聞記事やテレビ番組,米国議会での公聴会の長きにわたる一巡に耐えた.

 

他のものがさらに追跡される間に.申し立てのいくつかは事実無根であるとわかった.

 

申し立ては,後に国中のアカデミア機関におけるNIHが支援する科学者に広まり,これは今日まで続いている.

 

ニュース記事で紹介された研究者は,彼らの専門家としての生活と個人的な生活が大幅に中断された.

 

同時に,議会での公聴会前にもかかわらず,メディアからの質問に回答を迫られ,証言を引用された.

 

このようなケースでは,事態への関連の有無にかかわらず. NIHの科学者は,リポーターに何を伝えるべきかしっかりと考え,同時に広報担当者からアドバイスを得ておくことが望ましい.

 

NIHの科学者は,最新版のNIH倫理規定に精通していなければならない.

 

法的な処理や調査が進行中の状況において.NIHは,機関として,法的には全くコメントすることはできない.

 

これはNIH内で疑いをかけられている科学者を「干す」ことを意図しているわけではない.

 

NIHは単にこの種の状況下では,法的にコメントすることができないからである.

 

これは,一部のリポーターを欲求不満にさせるかもしれない.

 

そして彼らは. NIHが問題についてコメントしていないということを事実の周辺で記事に書くことになる.

 

また.NIHが研究員(職員)を擁護していないという認識を科学者間に与えるかもしれない.

 

さらにまた, NIHは研究に関して法的なルールを遵守しなければならない.

 

そしてNIHの科学者は,報道機関にコメントすることが.自身をリスクにさらす可能性があることを知っておく必要がある.

 

 

調査報道型リポーターについて(の一言)

 

インタビューを受ける/受けないの話題から離れる前に,特別なリポーターのタイプ,「調査報道型リポーター」について考えてみよう.

 

彼らは不都合なニュースを発見するタイプのリポーターである可能性が高い.

 

このような執拗なリポーターに対しては,以下のような点に留意する.

 

1.彼らは,日々締切りに追われる平均的なリポーターよりも多くの時間がある.

 

2.彼らは,不法行為,違法行為,不正行為に最も興昧を持っており,これらの申し立ての是非確認を追求している.

 

3.彼らは「内部告発(whistle blower)」や,慣例にとらわれない情報源を開拓しようとしている.

 

4.彼らは,おそらく日単位のリポーターよりも多く場合,ドキュメント(資料的な文書)を入手するために情報公開法を使う.彼らは長年にわたって数千ページを収集することがある.

 

5.彼らは綿密な調査によって,あなたの組織について極めて知識が豊富になり,時には腹に一物のある(ひそかに個人的・利己的な目的を抱いている)人々から多くの情報を収集する.

 

6.彼らからインタビューの依頼を受けた場合,どのように彼らに交戦すべきかを考え,上記のすべてに注意なければならない.

 

もし,あなたにインタビューを求めているのが調査報道型リポーターと判明した場合には,自分の機関の広報室に対応を相談する.

 

彼らは当該リポーターに電話をして,追加情報を得て,あなたが進むべき方法を決定するのを手助けしてくれる.

 

情報公開法(FOIA)

 

情報公開法(Freedom of Information Act, FOIA)は,市民であるか否かを問わず.彼らが知る必要あるかと思うか否かを問わず,誰でもドキュメントを利用することができる.

 

リポーターがあなたを悪く見せるからと言って,公衆に誤解を与える可能性があるからといって,あなたはドキュメントを差し押さえることはできない.

 

一方で, NIHが情報公開を差し控えることができる9つの適用除外がある.最も頻繁に使われる2つの適用除外は下記である.

 

1.医療記録の公開のような,個人のプライバシーの侵害.

 

2.商業的/財務的な情報.

 

以下は,情報公開法の下で,誰もがいつでも入手できるドキュメントである.

 

・承認された研究プロトコール

 

・NIH IRBの議事録(いくつかの削除はありうる)

 

・eメール・メッセージ

 

・コンピュータ・ファイル

 

・ドキュメント草案

 

情報公開法の下では,「極秘(confidential)」スタンプの有無は関係ない.

 

また,「未決(pre-decisional)」期間は,ドキュメントを自動的に公開から除外するものではない.

 

各要求はその都度新たに考慮される.

 

各機関には, FOIA担当官がいて請願書の作成を援助する.

 

あなたは,プロセスにかかわることはあるが,情報公開法の下では. NIHの広報室の弁護士ただ1人のみが,ドキュメントの公開を拒否できる権限を有する。

 

 

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