消費需要に関する統計【社会経済統計解析】

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目次  消費需要に関する統計【社会経済統計解析】

 

消費需要に関する統計

 

消費需要に関する統計

 

消費の分析対象には大きく二つある。

 

一つは消費総額を分析対象とするものであり,消費関数(可処分所得を与件とすれば,定義から貯蓄関数と同値)といわれる。

 

もう一つは消費総額を与件とし,その内訳である食料,被服等個別費目(または品目)を分析対象とするものであって,消費需要関数(略して需要関数)といわれる。

 

これら二つの消費分析は,別のいい方をすれば、前者がマクロの消費関数、後者がミクロの需要関数となる。

 

これらの分析を行うには,マクロとミクロが体系的に把握されている統計が望ましい。

 

該当する統計としては,5年ごとに実施されている全国消費実態調査と毎月結果が発表される家計調査がある。

 

また,家計調査を補完する月次調査として2001年10月から開始された家計消費状況調査がある。

 

ここでは,家計調査の所得階層別結果を用いて,後者の消費需要関数を中心に説明していこう。

 

まず,消費支出の内訳とその構成比を,年問収入五分位階級別に見てみよう。

 

年間収人五分位階級とは,年間収入の低い吐帯から高い世帯へ順に並べて5等分し,低い方から第1分位,第2分位,…,第V分位として,各階級の収支項目については,一世帯当たりの値を算出する。

 

家計調査では,あらかじめ定めた間隔で区切った年間収入階級別結果が集計されているとはいえ,時系列の結果を長期に見ると,途中で階級の数や間隔が変更されていることがあるので,時点間の比較が難しい場合がある。

 

 

それに比べて五分位階級や十分位階級別の結果はやや粗い階級区分ではあるが,時点問の比較がしやすいといえる。

 

構成比(消費支出に占める割合)を年間収入の高低で比較して見ると,

 

@高所得層ほど構成比が小さい費目,

 

A高所得層ほど構成比が大きい費目,

 

B所得の高低と構成比との問に特に関係が見られない費目

 

の3つに区分することができる。

 

食料費の構成比,すなわちエンゲル係数はやはり高所得層ほど小さくなっており,エンゲルの法則に従っていることがわかる。

 

また,住居,光熱・水道,保健医療は食料費と同じく@に示す区分に該当する。

 

一方,被服及び履物,教育,教養娯楽,交際費や諸邦費などのその他の消費支出は高所得層ほど構成比が大きくなっており,Aに該当する。さらに,家具・家事用品,交通・通信はBの所得の高低と構成比との間には特に関係が見られない費目である。

 

しかし,年間収人の高低による各費目の構成比の違いを見る際にはやや注意を要する。

 

それは年間収入が高くなるに従って世帯主の年齢も高くなっており,ライフステージの違いも含まれていることである。

 

また,家計調査の住居費は家賃地代と設備修繕・維持からなり,住宅ローンの返済等は含まれていないことなどから,家貨支出のない持ち家世帯の住居費は借家に比べて低くなる。

 

したがって,持ち家率が高い高所得層ほど住居費は低くなることになる。

 

なお,持ち家世帯分の家賃については,別途,帰属家貨を推計する考え方もあるものの,当該結果表の情報だけから正確に推計することは困難である。

 

費目の分類は用途分類と呼ばれているものであり,交際のために購入した財やサービスへの支出は「その他の消費支出」の中の「交際費」に含まれている。

 

これに対して,交際か否かを考慮せず購入した財やサービスによって約620項目に分類した品目分類が別途あり,この結果表も家計調査や全国消費実態調査では公表されている。

 

 

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