インターネット|【統計学・統計解析コラム】
インターネット(Internet)は高速通信網の普及とともに急速に広がりを見せており、現在ではその名前を知らない人はほとんどいないと言っていいでしょう。
インターネットは1969年にアメリカ国務総省のサポートによりアメリカのカリフォルニア大学ロスアンゼルス校、スタンフォード研究所、カリフォルニア大学サンタバーバラ校、ユタ大学の4台のコンピュータがネットワークによって結ばれたARPANET(Advanced Research Project Agency Net)が最初であると言われています。
そして、1981年には大学や民間のコンピュータ研究グループ用のネットワークCSNET(Computer Science NET)が開始されました。
日本では1984年にJUNET(Japanese University Net)が東京大学、慶應義塾大学、東京工業大学の3つのコンピュータを結ぶことにより始まり、1986年にようやく海外接続が行われるようになりました。
インターネットという名前が使われ始めたのは1982年であり、1991年にはWWW(World Wide Web)が開発されましたがインターネットを広く一般に普及させる要因になったWWWをグラフィカルに閲覧するためのNCSA Mosaic for X Windows Systemの登場は1993年のことです。
総務省の平成15年版情報通信白書によれば、2002年末でのわが国の6歳以上の個人におけるインターネット利用者数は6,942万人と推計されている。
インターネットの普及により、物理的な距離や国境などを意識することなく世界中のあらゆる情報にアクセスできる環境が整ってきました。
必要な情報が随時、必要な場所から入手することができるということは、ユーザーにとっては巨大な分散型データベースを使用しているのと同じことです。
また、単なる受容型の情報源ではなく、ユーザー自らが手軽に情報発信することができるという点も見逃すことができないメリットです。
これらの機能を利用して、誰もが容易にアクセス可能な臨床試験データ管理システムを構築することも不可能ではなくなってきています。
ただし、インターネットは善意に基づくネットワークであることが前提条件であり、セキュリティに関する危険性があるという認識を十分に持っておく必要があります。
たとえ、電子メール(E-Mail)だけの利用であっても、盗聴、改竄、なりすましなどの危険性があることを承知しておかなければなりません。
このため、インターネット上に臨床試験データ管理システムを構築する場合には、プライバシー情報が含まれていることを忘れずに、十分なセキュリティ対策を行っておかなければなりません。
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