相関関係と相関係数【統計解析講義基礎】

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相関関係と相関係数|【統計学・統計解析講義基礎】

相関関係と相関係数【統計解析講義基礎】


目次  相関関係と相関係数【統計解析講義基礎】

 

 

相関関係と相関係数(correlation, coefficient)

 

相関関係は統計のエッセンス

 

「相関関係」とは、量と量との相互的な(co)関係(relation)を、数量的データに現れた限りにおいて、とらえようとする考え方や方法である。

 

たとえば、人間の体の形(体型)がそれである。

 

身長と体重には互いに関係がある。

 

一方が大きく(小さく)なれば、他方も大きく(小さく)なる(「直線的に」という条件が必要との考え方もある)。

 

このとき両者の間には「正の相関関係」があるという。

 

それは人間の体の形というものが人問と認識される以上(つまり人間が人間である限り)当然のことである。

 

一般的にいえば、どのような現象も構造や型やパターンがあれば、数量上の関係が現れてくる傾向がある。

 

相関関係と相関係数【統計解析講義基礎】

 

しかし、身長が大きければ必ず体重が大きくなるとういうわけではない。

 

表1は統計学の創始者の一人F.ゴルトンが示した有名な身長と上腕の長さの関係であるが、厳密ではないが明らかにある傾向(しかも直線的傾向)が認められる。

 

この「厳密ではないが、ある程度の法則性が明らかである」というのが、統計学でいう法則性である。

 

ゴルトンのこの例は現象として平凡だが、統計学のエッセンスを物語っている。

 

 

相関係数を計算する

 

今日においては、相関関係は「平均」、「度数分布」などについで、日常的によく知られた統計学の考え方となっている。

 

たとえば、表2を見て多くの人が「鉄道会社の資本金と従業員数には、ある程度の相関がある」というであろう。

 

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この相関の強さが「相関係数」である。

 

次のデータから計算してみよう。

 

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と計算される。

 

相関係数は−1から1の範囲にあり、「強い」、「弱い」、「やや強い」、「やや弱い」、「ほとんど相関係数関係なし」などの表現が、1あるいは−1への近さに対して用いられる。

 

マイナスならば「負の相関関係」、すなわち、一方が大きく(小さく)なれば他方は小さく(大きく)なる関係、いわゆる逆相関(正式用語ではない)を示している。

 

したがって−0.1はきわめて弱い負の相関関係を示す。

 

相関係数は、便利さのゆえに、使い方については十分に注意しなければ、足をすくわれるような現象も数多い。

 

相関関係、相関係数がうまく使えれば統計の工スパートである。

 

 

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