パス解析の統計的概念【多変量解析】

パス解析の統計的概念【多変量解析】 | 統計解析 - ChatGPT・Python・エクセルを使った講義で最速マスター

セミナー詳細                    解析ご相談                    LINEでお友達

パス解析の統計的概念|【多変量解析・統計学・統計解析】

パス解析の統計的概念【多変量解析】


目次  パス解析の統計的概念【多変量解析】

 

 

パス解析の統計的概念

 

直接・間接効果を推定する

 

直接効果は,1つの変数から別の変数への直線矢印という形で,パス図に表示されている。

 

直接効果は回帰係数によって推定され,コンピュータの出力結果から直接読み取ることができる。

 

たとえば,再婚に対する以前の豊かさからの直接効果が推定されるだけでなく,再婚に対する以前の豊かさからの間接効果も示すことができる。

 

以前の豊かさは,以前の精神的健康に影響し,以前の精神的健康は再婚に影響している。

 

間接効果は,一連の直線矢印で,(矢印の方向である)前方に向けた矢印のパスである。

 

それらは合成パスとよばれる。

 

ある変数から他の変数に対する間接効果の大きさを推定するためには,すべての間接的ルートを確かめなければならない。

 

すなわち,すべての合成パス,ある変数から他の変数への影響の流れの確認である。

 

それから,それぞれのルートにおいて,パス係数を掛け合わせて積を得る。

 

最後に,その積を足し合わせて間接効果を得る。再婚に対する以前の豊かさからの間接効果は,以前の精神的健康を通じてくるものである。

 

以前の豊かさから精神的健康への影響は, 2 つのルートを含んでいる。

 

一方のルートは以前の精神的健康を通じて,他方のルートは豊かさを通じてくるものである。

 

パスモデルで2 つの変数を仲介する変数は,2 つの変数を媒介するものとして仮定されている。

 

この変数が媒介変数として機能するのは,いくつかの因果的影響が間接的ルートを通じても成立するのに十分な大きさがあったとき,である。

 

以前の精神的健康と豊かさいずれもが,以前の豊かさと精神的健康の媒介変数として機能している。

 

つまり,以前の豊かさは以前の精神的健康と豊かさに影響しており,これらの変数が精神的健康に影響しているのである。

 

パスモデルにおける変数は他の変数に対する直接的影響を与えるだけでなく, 間接的影響しか与えないこともあるし,両方与えたりどちらでもなかったりする。

 

直接効果と間接効果の合計は,総合効果,あるいは効果係数という。

 

 

パス解析の統計的概念【多変量解析】


セミナー詳細                    解析ご相談                    LINEでお友達

 

パス解析の統計的概念【多変量解析】

パス解析の統計的概念【多変量解析】