機能測定値と健康関連QOL測定値の役割【統計解析講義応用】

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機能測定値と健康関連QOL測定値の役割|【統計学・統計解析講義応用】

機能測定値と健康関連QOL測定値の役割【統計解析講義応用】


目次  機能測定値と健康関連QOL測定値の役割【統計解析講義応用】

 

 

機能測定値と健康関連QOL測定値の役割

 

機能測定値は,通常の慣習的な活動を実行する個人の能力を決定するものである.

 

測定値には,歩行,瓶のフタの開け閉め,着衣など,観察者が行う客観的測定(評価)と,個人が歩くことができる,身じたくができるなどを述べる自己報告がある.

 

慣習的な活動には,その活動自体(入浴,食事,着衣などの日常生活動作(activity of daily living. ADL))である場合と,その活動を行うために手段が必要な活動である場合があり,後者は金銭の管理のような,より複雑な機能活動を含むことが多く,手段的日常生活動作(instrumental activity of daily living. IADL)と呼ばれている.

 

QOLや健康関連QOLの手段には,患者の満足度を測定する構成要素が包含される.

 

また,健康関連QOLの手段が測定するものは,主に,中立的に診断される一般的な健康状態と疾患特異的状態の2つである.

 

前者を測定する手段により,各種のコホートにわたって結果を比較することができ,そのうちのいくつかは,結果を説明するための標準的なデータを提供することができる.

 

疾患特異的状態についての手段は,研究対象疾患の診断,症候群,治療に重点を置いて,より特異的な質問を行う.

 

それぞれの手段は,慢性疾患における健康関連QOLの評価に用いられる.

 

健康関連QOL指標について,必要かつ十分な領域を特定するとされている多く方法が提案された.

 

厳密には,健康関連QOLを観測することはできないので,行動から推測せざるを得ない.

 

行動から推測するために,測定には,通常.身体的,精神的.社会機能(障害, disability)の側面に関する症状(例えば,痛み,疲労),および,生活における人口統計学的,あるいは職業上,環境上の影響(社会的不利, handicap)についての質問項目が含まれている自己報告方式が採用される.

 

これは,我々が個人に対して症状の特性または固有のプロファイルをまとめるのに役立つ.

 

また.健康関連QOLは,最終的にこのプロファイルに値を割り当てることによって.「私たちの生存期間は?」という質問に答えることができる.

 

こうした健康関連QOL測定値に含まれる領域の例は以下の通りである.

 

・5つのD一死亡(death).疾患(disease),障害(disability).不快(discomfort).不満足(dissatisfaction) .

 

・遺伝学,解剖/生理学,身体機能,精神機能,体力(health potential)

 

・疾患,身体的健康(physical well-being),精神的健康(psychological well-being),社会的満足(social well-being),全般的な健康関連QOLの測定値.

 

・臨床状態,身体機能/満足状態,精神機能/満足状態,社会/役割の機能/満足状態,そして,全体的健康感の認知と満足感.

 

 

特に有用な健康関連QOLの1つの構成概念は,以下の5つのコア領域を特定している.

 

・機会(opportunity)
・健康認知(health perception)
・機能状態(functional status)
・機能障害(impairment)
・死亡/寿命(death/duration of life)

 

これら多次元QOLと機能測定値の分類方法に関して,組織上の構成(organizational strategy)を示す分類学が発展した。

 

WHOにより考案された新しい分類方式は,評価する領域を定義し,一定水準の信頼できる方法でデータを収集するのに役立つ.

 

これはアップデートされ,それぞれの生活環境における各自固有のニーズについて,個人の重要性のみならず,生理学や遺伝学における科学の進歩も反映するように更新されている。

 

このアプローチは国際生活機能分類(International Classification of Functioning Disability and Health, ICF)に由来し. Nagiにより開発された理論的枠組みのいくつかの側面を組み込んでいる.

 

Nagiは,医療とは,罹患率を管理し,死亡率を低下させるにちがいないという期待を生み出した.

 

ICFは,最も広い意昧において疾患と健康を評価するきっかけを提供し,症状や認識の自己報告による疾患関連パラメータを客観的基準(the standard objective)に統合した(www.who.int/classifications/icf/en/).

 

ICFはこれらの機能の多くをその分類方式に組み込み,ますます世界中で広く使われている.これには測定の4つの領域がある.

 

・心身機能(心血管系,血液系,消化器系,神経筋骨格系.音声と発話)
・身体構造(神経系,消化器系,動作に関連した系,尿路生殖器系)
・活動と参加(学習と知識の応肚 コミユニケーション,運動・移動,セルフケア)
・環境・生産物と技術(自然環境,人工的な変化,支援)

 

この分類方式の承認はまた,医療制度が,疾患による負担を軽減すること取り組んでいるだけではなく,患者優先度をますます認識しているようになったことを実証している.

 

この変遷は,伝統的思考における進歩である.ここでの機能(function)と質(quality)は,日常生活活動を実行する,歩く,話をするなど自身の能力に結びつけられている.

 

これらは確かに必要であり.望ましいアウトカムをもたらすことも多いが,機能と質は,もはや患者と家族と社会にとって重要なものの混合の唯一の要素とはみなされない。

 

 

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