事業所数と地域分布|【社会経済統計学・統計解析】
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事業所数と地域分布
事業所数・従業者数
2001年10月11日現在の日本の事業所数は649万事業所である。
このうち非農林事業所数は, 1951年調査の321万事業所から91年の669万事業所へと40年間に約2倍に増加した後,減少に転じている。
事業所数の推移を変化率(年率)で見ると,経済成長が本格化した1960年以降年率3%前後の高い伸びで推移してきた。
ただし75年調査は,いわゆる第一次オイルショックの直後に実施されたため,1.8%増と低い伸びにとどまっている。
78年,81年は景気の回復もあって2%台と着実に伸びているものの,その後伸びは低下し, 1996年に0.1%減と初めて減少に転じた。
2001年では1.1%減と減少幅が拡大している。
従業者数の変化率(年率)を見ると, 1950年代後半から60年代はじめにかけて5%を上回る高い伸びである。
60年代後半には3−4%と伸びに鈍化が見られるものの,引き続き高い伸びを維持していた。
しかし,75年は第一次オイルショックの影響を受けて0.8%増と51年以来最も低い伸びとなった。
この結果,はじめて従業者数の伸びが事業所数の伸びを下回り,企業の減量経営の実態が反映される結果となった。
78年,81年はそれぞれ2.1%増,2.5%増と2%台で推移し,86年が1,1%増と1975年に次ぐ低い伸びとなった。
91年は2.1%増と再び2%台の伸びとなったものの,96年は0.9%増と低い伸びとなり, 2001年では0.9%減とはじめての減少となっている。
事業所の地域分布
都道府県別に,2001年の公務を除く非農林水産業の事業所数の分布を見ると,東京都が72万で最も多く,全国事業所数の11.5%を占めている。
次いで大阪府が48万(全国の7.7%),愛知県が36万(5.7%)となっており,この3都府県で全国の約1/4を占める。
この他では,神奈川県,埼玉県,北海道,兵庫県,齠同県,静岡県,千葉県の順に多く,これらの10都道府県で330万事業所と,全国の半分以上(52.6%)を占めている。
1996年からの変化率を見ると,事業所数はすべての都道府県で減少しており,大阪府(-9.3%),京都府(−8.7%),石川県と岡山県(−7.2%)の減少幅が大きく,この4府県のほか18都道県が全国平均(−5.5%)の減少幅を上回っている。
また従業者数については,大阪府,兵庫県,石川県,岡山県,広島県などで減少幅が大きい。
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