プロセス管理|【統計学・統計解析講義応用】
プロセス管理
プロセスとは一つの業務単位のことで、品質管理においてはプロセス管理が重要な意味を持ちます。
そして、適切にプロセス管理を行うためには、標準的な業務手順が設定されていなければなりません。
各人が好きなように作業をしていたのではプロセスを管理することがとても困難です。
そして、このプロセスを管理するための補助ツールとしてQC七つ道具がよく知られています。
パレート図
棒グラフと折れ線グラフを組み合わせた図です。
棒グラフは大きさの順に並べたもので、折れ線グラフはその値を累積したものを示します。
これにより最も大きな問題点を見つけることができます。
たとえば、どの項目で入力エラーやデータ問合せが多いかというようなことを見つけるために利用できます。
散布図
対応のあるデータをプロットしたもので、項目間の対応関係を検討することができます。
たとえば、担当患者数と入力エラー数の対応関係などを検討するために利用できます。
ヒストグラム
度数分布表を棒グラフで示したもので、データのばらつき、分布の形を把握することができます。
たとえば、患者ごとの入力エラー件数などをヒストグラムで表示することにより、どの程度の入力エラーが発生するのかを検討するために利用できます。
グラフ/管理図
管理図とは、品質などのばらつきが時間的にどのように変化しているかというようなことを検討するために用いられるグラフです。
測定結果を推移図として示すとともに一対の管理限界線を書き加えたものです。
平均値(%)と範囲(R:Range)で示したX-R管理図などが有名です。
たとえば、毎日の入力エラー率の推移を検討したり、改善の効果を確認したりするために利用できます。
特性要因図
プロセスの結果である特性と、それに影響を及ぼすと考えられる要因との因果関係を示したものです。
たとえば、どうして入力エラーが起こりやすいのかというような原因の分析を行うことができ、原因についての対策を検討するために利用できます。
チェックシート
点検を行うための項目、内容、時期などを表にまとめたものです。
これにより問題点が何であったかを把握することと、実際にその作業を行ったことの確認を行うことができます。
たとえば、データレビューの際にチェックシートを利用することができます。
層別
全体をいくつかのグループに分けることで、たとえば施設別、担当者別、患者別というように区分してデータを検討することで、ほかの手法と組み合わせて使用されます。
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