企業収益と業況判断【社会経済統計解析】

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企業収益と業況判断|【社会経済統計学・統計解析】

企業収益と業況判断【社会経済統計解析】


目次  企業収益と業況判断【社会経済統計解析】

 

企業収益と業況判断

 

企業収益と業況判断

 

企業数と倒産件数

 

法人企業統計の結果から, 1980年以降における法人企業の総数を見ると,89年と97年にわずかな減少が見られるものの,この25年間大体増加傾向にある。

 

次に,企業の倒産について見ると,企業の倒産件数は, 1998年に大幅に増加した後1999年には減少したものの, 2000年, 2001年も大幅な増加となった。

 

2002年からは減少に転じ, 2004年では1万3679件となっている。

 

これを倒産原因別に見ると,「販売不振」,「売掛金回収難」などを原因とするいわゆる不況型倒産の割合は年々上昇しており, 2004年には76.6%となっている。

 

 

企業収益の状況

 

企業収益の状況を『法人企業統計調査』によって見ると,売上高は,製造業,非製造業ともに1991年度までは前年度を上回る伸びとなっていたのに対して,92−94年度には全産業でそれぞれ0.7%減,1.8%減,0.0%減と調査開始以来初の3期連続減収となった。

 

その後,95年度は増加に転じたが98年度に金融システム不安, 2001年度にはITバプルの崩壊などがあって売上高が大きく減少するなど,総じて低迷した状態が続いている。

 

業種別に見ると, 2003年度の製造業の売上高は2.0%増と3年ぶりに増収となったものの,非製造業は横ばいとなっている。

 

経常利益は1990年度に入り製造業,非製造業ともに減益となったのをはじめ,91−93年度も大幅な減益となり,法人企業統計調査開始以来初の4期連続減益となった。

 

しかし,94年度に入り,5年ぶりの増益となった。

 

その後も98年度, 2001年度を除いては増益となっている。

 

また,収益率を示す指標である売上経常利益率を見ると,製造業では1989年度をピークに低下傾向に入り,93年度は1.9%と急速に低下し,第一次オイルショック時の水準に次ぐ低い水準になった。

 

その後は水準としては高くなったり低くなったりしているものの,全体としては回復基調にあり,2003年度では3.9%となっている。

 

非製造業は,1989年度の2.3%から順次低下し,93年度に1.2%となってから1998年度まではほば同じ低い水準で推移した後,99年度に1.6%と前年度を上回った。

 

それ以降は緩やかな回復傾向を示しており, 2003年度では2.2%となっている。

 

業況判断(製造業企業の景況感)

 

2004年1〜3月期調査までの『法人企業動向調査』における製造業の国内需要見通しの推移を見ると、景気が悪化した2001年では,今期の判断・見通しとも「強くなる」と答える企業の割合が大きく減少している。

 

ところが2002年に入ると,今期の判断で「弱くなる」と答える企業の割合は早くも減少し始め,2004年1-3月期にはBSIも16まで回復している。

 

2003年7-9月期以降のBSIを見ると,今期の判断が見通しより良い値となっており,景気が着実に回復していることを示している。

 

また、第2回法人企業景気予測調査(2004年7-9月調査)における産業ごと,及び企業規模別の会社の景況判断(「貴社の景況判断」の項目)を見ると、「大企業」とは資本金10億円以上の企業を,「中堅企業」とは資本金1億円以上,10億円未満の企業,「中小企業」とは資本金1000万円以上,1億円未満の企業をいう。

 

「現状判断」では大企業・中堅企業で上向きとの見方が多くなっているが, BSIの水準は業界によってかなり差がある。

 

 

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