方法論研究【統計解析講義応用】

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方法論研究|【統計学・統計解析講義応用】

方法論研究【統計解析講義応用】


目次  方法論研究【統計解析講義応用】

 

 

方法論研究

 

方法論研究(methodological research)とは,データの収集,組織化,分析の方法の調査研究をいう.

 

方法論研究は,研究用具や研究方法の開発,検証,評価をめざす。

 

最近では,方法論研究に関心を向ける看護研究者が増えている.

 

確実で信頼できるアウトカム測定尺度への要求,およびデータを収集し分析するための洗練された手法への要求が増大していることを考えれば,このことは驚くにはあたらない.

 

ほとんどの方法論研究は,記述的かつ非実験的であり,測定用具の開発と検定を中心とする.

 

たとえば,看護ケアに対する患者の満足度を正確に測定できる用具を開発し,評価するとしよう.

 

そのような場合,調べたいのは患者の満足のレベルにあるのではなく,またそのような満足がナース,病院,患者の特性とどのように関連しているかにあるのでもない.

 

われわれの目標は,ほかの人々が使えるような,有効かつ信頼できる測定用具を開発することであり,また,この目標を達成できたかどうかを判定することである。

 

測定用具の開発研究の重要性は増しており,複雑で洗練された研究デザインと分析をともなうことが多い.

 

研究者は,実験デザインや準実験デザインをもちいて,競合する方法論の方略を検定することがある.

 

たとえば,研究者が,金銭的な報酬によって,研究にこころよく参加するボランティアの数が増えるかどうかを検定するとしよう.

 

対象予定者を,有償または無償の条件に無作為に割り付ける.この場合の従属変数は,人々が参加に同意するかどうかである.

 

方法論研究は,一見,実質的研究ほどには面白くないようにみえるかもしれないが,適切な研究方法がなければ,現実のトピックについての質の高い有意義な研究を実行することは,事実上,不可能である.

 

方法論の性質についての研究は,いかなる科学領域においても不可欠であるが,看護のように,人問行動のような高度に複雑で実体のない現象を取りあつかう領域にあっては,とくに重要である.

 

 

方法論研究の例

 

メイホン,ヤーチェスキー,ヤーチェスキー〔Mahon,Yarcheski, & Yarcheski, 2002〕は, 222人の思春期青年による標本に, Personal Lifestyle Questionnaire (PLO:パーソナル・ライフスタイル尺度)を実施し,これを若者に適用することの信頼性と妥当性を評価した.

 

PLQは,成人の積極的健康実践の測定に広く使われている.

 

彼らの研究の結論は, PLQの下位尺度から,思春期青年の一般的な健康実践についての適切な測定尺度がつくられる.というものであった.

 

 

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