統計学は意思決定が求められる社会に必須

なぜ統計学の勉強が必要なのか、その答えは、最も明らかな理由、すなわち統計学の授業をとることが卒業の要件を満たすために必要だからです。

あるいは、専門の試験のために勉強していて、この分野の知識があることが求められているからです。

しかし、これらだけではあまりに味気なさすぎます。

第1に、統計学はあなたがこれまで受けてきた教育で経験したことがないかもしれないような、やりがいのある、知的に興味深いトピックだということです。

おそらくあなたがこれまで出会ったことのない分野であり、挑戦しがいがあり、スキルを伸ばすことができる、素晴らしい活動なのです。

第2に、データや他の証拠に基づいた意思決定がますます求められる社会にあって、統計学の理解はかけがえのないものになっております。

統計学を理解すると、データに含まれるパターンや傾向を巧みに理解し、それらを用いて情報に基づいた決定をすることができるようになるでしょう。

あなたは、どの治療法が最も良いか、数学の指導のあるアプローチ法がなぜ他の方法より良いのか、あるいは、電子教科書が紙に印刷されたものよりも効果的であるかどうかを理解するために、どんなデータが利用可能かを知りたいかもしれません。

統計学は、あなたが問いたいと思った研究に基づくどんな疑問に対しても、どのように問題を提起し、答えたらよいかを教えてくれるツールを集めたものです。

統計学は専門領域発展の潜在力

第3に、あなたは同級生は教師、あるいは他の人と、いつでも知的かつ有能に交流できる知識をそなえた市民になるでしょう。

あるジャーナルの論文の結果が議論されるとき、あるいか、社会学、医学、行動科学などの興味深い結果についてある結論が提示されたとき、あなたは何が言われているか理解し、鋭敏に、情報に基づいた反応ができるでしょう。

最後に、統計学の学習課題は卒業研究、あるいは、もしあなたがすでに大学院生であれば今後の研究のさらなる教育的・専門的な機会のための、素晴らしい方法です。

学校教育をすべて終えていたら？　そうならば、統計学の理解は、あなたの専門領域における発展のための、より多くの潜在力を与えてくれます。