機能, QOL,健康関連QOL測定値の適用【統計解析講義応用】

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機能, QOL,健康関連QOL測定値の適用|【統計学・統計解析講義応用】

機能, QOL,健康関連QOL測定値の適用【統計解析講義応用】


目次  機能, QOL,健康関連QOL測定値の適用【統計解析講義応用】

 

 

機能, QOL,健康関連QOL測定値の適用

 

ICFモデルでは,医療アウトカムは良好な状態(well-being)を測定するものであると提言している.

 

良好な状態とは,身体状態や機能状態に応じて変化する状態である.

 

この分野が成熟するにつれ,(公共)医療サービスの研究者は職業的および経済的な保障のみでなく,家族の支援や社会的活動,友好関係の程度が,良好な状態に寄与する可能性についても注目した.

 

これにより,「各人が生活している文化や価値観と照らし合わせながら,また各人の目標や期待,基準,関心事に関連させながら,生活における各人の立場についての個人の認知」を測定することが欠かせなくなった.

 

したがって医療提供者は,健康に関して広い視野をもつことを奨励された.

 

例えば,ある関節リウマチ患者の関節に,触診することで焼けるような痛みを伴う腫脹が10ヵ所あったとしよう.

 

関節は可動域も制限されている.このような器官レベルでの機能の喪失または異常が.機能障害である.

 

医師はまた,これらの所見の移動性(mobility)や機能への影響について関心をもつ.

 

この患者は,痛み,制限された関節の動き,疲労のために50フィート(15.24メートル)の距離を歩くことができない.

 

この歩くことができないという状態は機能的制限(functional limitation)であり,問題として患者によって観察することができ,報告することができる.

 

さらに患者は仕事に就くことができないし,働くことができないと訴える.つまり障害(disability)を生じる.

 

この患者の失業状態は,社会的制限(societal limitation)または社会的不利(handicap)である.

 

機能障害の影響について測定することは,解剖学的,生理学的な異常に関する影響を是認することができる.

 

通常,臨床検査は身体的,生物学的な現象や,気分、精神状態を測定する.

 

 

しかし,これらの測定値と機能の相関は必ずしも高いわけではなく,文化や価値観,目標についての各人の状態に関する質問が省略されている.

 

また,それらは異なる領域を評価しており,そのすべてが重要であると考えられるので,臨床試験ではすべての測定値を含めるべきである.

 

機能的制限はしばしば障害と相関するが,必ずしも個人の価値観や目標,期待値と相関するというわけではない.

 

後者の要素を測定する評価を加えることで. QOLと健康関連QOLの尺度を得ることができる.

 

しかし,身体所見や疾患の重症度は,常にQOLについての患者の自己報告と相関するわけではないという見解が多くのデータから示されている.

 

尺度(instrument)は,個人の価値観に基づいた特異的な行動を評価し,これらの行動が満足度や能力に及ぼす影響についても評価する.

 

健康関連QOLが健康よりも生活に重点を置いているのか,また,医療が社会的,財政的,社会活動の側面のようなQOLに大きく影響する領域も含むべきなのかについては,議論の対象となっている.

 

健康関連QOLの測定値を結果として含めた研究は,治療選択肢が広がり,個人の意思決定への参加が増加することで右肩上がりとなる.

 

またこれにより,臨床診療に関する知識が与えられ,意思決定に役立つ有意義な情報がもたらされると,研究者は提唱している.

 

 

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