内的妥当性と外的妥当性|【統計学・統計解析講義応用】
内的妥当性と外的妥当性
内的妥当性とは、臨床研究論文の質、つまり、信頼性を評価することです。
内的妥当性の評価方法は、臨床研究論文に用いられている方法やその方法から導き出された結論が適切かどうかを指標とします。
たとえば、ある病気に対する治療薬の有効性についてプラセボを対照として比較した臨床研究で、以下のような方法を用いた2つの臨床研究論文があったとします。
1つは、ランダム割付を行わず、盲検化も行っておらず、さらに、対象者自身の主観的な症状を本人から聞き取り、有効性の評価を行った臨床研究です。
もう1つは、ランダム割付を行い、二重盲検も行い、さらに有効性の評価を客観的な検査値で行った臨床研究です。
この場合、臨床研究の結果は後者の方がバイアスが少なく、信頼性が高いのは明らかです。
外的妥当性とは、臨床研究論文の結果が対象となった患者以外にも適用できるかどうかを評価することです。
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