プラセボ効果【統計解析講義応用】

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プラセボ効果|【統計学・統計解析講義応用】

プラセボ効果【統計解析講義応用】


目次  プラセボ効果【統計解析講義応用】

 

 

プラセボ効果

 

そのすべてではないにしても,プラセボ効果と主張されるものの多くが実際にはRTMに起因する.

 

その理論的根拠は,患者は彼らの症状が一番悪い時に,臨床試験に組み入れられるという背景にある.

 

そのいくつかはおそらく急性疾患によるものだが,またいくつかは基礎疾患や,検討しようとしている評価変数を測定する機器の偶然的な変動によるものである.

 

その後.臨床試験を実施する過程で施された治療介入の後に,それがたとえ効果を持たない処置を行う対照群であっても平均して症状は改善することになる.

 

疼痛や,生活の質,うつのような診断が難しい症状を検討する臨床試験は,プラセボ効果の大部分がRTMによって説明されるものの1つである.

 

 

例3:スクリーニング期間と試験イベント率

 

多くの結果において,臨床試験の検出力はイベント率に直接関係している喘息発作やてんかん発作のような再発性の疾患では,研究者は求められる検出力を確保できるだけのイベント率を達成するように,発作回数が十分な頻度の患者を組み入れようとする.

 

中には,被験者がランダム化試験に登録されるためには最小回数の症状の発現/イベントを示すことが観察されなければならないスクリーニング期間を持つように実施される試験もある.

 

皮肉なことに,この登録手順よっておそらく分担研究者は,被験者たちが試験中にスクリーニング期間で観察されたよりも低い症状発現率を示すようにしてしまう.

 

NIH支援による,アシクロビルの経口投与が頻発する再発性口唇ヘルペスを抑制する効果を調べるために行われた1つの臨床試験では,前年に6回かそれ以上の発症があったことを申告した患者たちが,最低でも2回のエピソード(1年に6回の率と等しい)をその期間中に経験することがプラセボ対照試験に参加するための条件とされた,4ヵ月のプレスクリーニング期間に参加するよう案内された.

 

56人中たった39%の患者だけが2回以上のエピソードをスクリーニング期間中に経験した.

 

この結果について,信頼できない自己申告による回数をベースラインに採用したことが原因とすることは簡単だが, RTMはおそらくここでも役割を果たしている.

 

試験中の個々の被験者における年問の症状発現率はプラセボ群でも低く,観察された率は1.8であった.

 

 

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