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EBNにおけるエビデンスの活用の統計学【統計解析講義基礎】 | 統計解析 - Python・R・エクセルを使った講義で最速マスター

EBNにおけるエビデンスの活用の統計学【統計解析講義基礎】

EBNにおけるエビデンスの活用の統計学【統計解析講義基礎】


EBNにおけるエビデンスの活用の統計学【統計解析講義基礎】

 

EBNを進めていくためには、臨床現場で個々の看護職が、ケアのレベルアップを目指して常に問題意識を持つことが必要です。

 

どのようなエビデンスが公表されているかをサーベイする関心と能力を身につけること、およ び、エビデンスを利用しやすい環境を整えること等が必要になります。

 

臨床現場で、疑問を感じたときにはそれを整理し、問題点が何であるかを明確にし、問題解決に関連したエビデンスを示した文献などを探します。

 

文献は、インターネットやCD/ROMを使って検索されます。文献検索にあたっては、整理した問題点を言語化し、適切なキーワードを、適切な数だけ選択することが重要です。

 

キーワードによって検索されたエビデンスの質(研究として妥当なものであるかどうか)を評価し、問題解決のために利用できるかどうかを判断し、そのエビデンスを実際の活用に移すことになります。

 

米国AHCPR (Agency for Health Care and Policy and Research) によってエビデンスの質の評価の分類例が示されており、これが国際的にも広く活用されています。

 

EBNは、患者にとって最良のケアを提供するための一連の行為であるにも拘わらず、エビデンス・研究成果のみが着目され、しかも、 研究成果の中でも大規模な臨床試験の結果のみが重視 される傾向にあります。

 

しかし、看護は治療を目的とした医療とは異なり、患者さんと看護職との相互関係で成り立っており、エビデンスとしての質の高いとされている無作為化試(Randomized Controlled Trials) を臨床現場で実施することは実際には非常に困難です。

 

何故なら、ケアの現場で患者さんをランダムに群別(介入群と非介入群 とを無作為に分ける)することが難しいうえに、研究目的としているケアのみを単独で実施することは難しいからです。

 

また、ケアを提供する看護職の個性など、研究結果に影響を与える全ての条件をコントロールすることもできないからです。

 

したがって、研究手法にこだわらずに、現在直面している問題解決に役立つエビデンスであるかどうかを状況に応じて客観的に判断できる姿勢が必要とされます。

 

EBNの重要性が強調される一方で、活用しようとする看護に関するエビデンスが十分集積されていないのが現状です。

 

看護の現場には、数多くの問題が山積みしているにも拘わらず、日常のケアに追われ問題意識を持ち、それの解決に向けての研究等を行う時間的な余裕がなかったことも看護研究の成果、すなわちエビデンスが少ない原因の一つでもあります。

 

しかし、看護の質の向上を図り、専門性の高い看護を提供していくためには科学的なエビデンスの積み重ねが必要です。

 

看護研究のテーマとしては、@ケアの改善のため の研究、A看護サービスの提供方法に関する研究、 B看護システムに関する研究、C看護教育に関す る研究などさまざまなものがあります。

 

看護研究は次の手順で進められます。

 

@問題点を明らかにする。

 

A関連する先行研究を調べ、解決に向けての研究範囲、研究テーマを明確にする。

 

B仮説(仮の解決策)を立てる。

 

C研究方法等研究計画を立案する。

 

D仮説を評価するためのデータを収集する。

 

Eデータの分析と評価を行う。

 

F研究結果を論文としてまとめ発表する。

 

看護研究のテーマの選択に当たっては、問題点を明確にし、焦点を絞った研究を行うことが重要です。

 

大き過ぎるテーマの下で行われた研究からは、問題解決に結びつくような新たなエビデンスを生むこと はできません。

 

研究方法としては、実験的(介入)研究、記述的・ 分析的研究などがあり、データの収集方法には、計測・測定、面接調査、質問紙調査、観察などがあります。

 

目的にあった研究方法、データ収集法を選択することが大切です。

 

看護研究は、患者さんに直接または間接的に役立つものでなければなりません。

 

臨床現場には、解決を要する問題が山積しており、看護研究のテーマがたくさ んあります。

 

しかし、看護の関連雑誌に報告されている看護研究は、大学などの教育機関から報告されたものが多く、実態調査に関するものが多いのが現状です。

 

患者さんに直接、間接的に還元されるエビデンスを提供できるように臨床の現場等で、疑問に思ったこと、改善しようと思ったことなどを科学的に検討し、結果を出し、それを公表す る一連の看護研究を積極的に実施していくことが看護の質の確保にとって不可欠であることを看護職が認識する姿勢が必要です。

 

看護研究を実施するにあたっては、 対象者の研究への協力の同意(イン フォームドコンセント)と、プライバ シーの確保など倫理的な配慮を忘れてはなりません。

 

医療の領域では、熟練者の経験から得た事実と知識に基づいて行われてきたさまざなな行為が科学的に妥当であるかどうかの見直しが行われています。

 

看護に関する事項については、看護の関係者がこれを行って いかなければなりません。

 

多くの場所で、多くの看護職によって実際に活用 されるエビデンスをつくっていかなければなりません。

 

看護の領域では、心理学や社会学などの他の領域で得られた結果を、看護の領域で適用できるか否かの検討が十分に行われないままに借用してきた傾向があります。
EBNを進めるためには、まず、アウトカムと して何に着目し、それをどのように客観的に評価していくかについて明確にしていかなければなりません。

 

看護の領域で使える画一化した効果判定の尺度、スケール化の開発が早急に必要です。

 

ヒトの生理、生化学的な尺度を看護研究の中にもっと積極的に利用していくことも望まれます。

 

最近では、オーダーメイド医療あるいはテーラーメイド医療の必要性がいわれ、患者の個別性を尊重した医療が重視されつつあります。

 

患者さんの人としての側面に目を向けた看護においては、常に患者さんの個別性を重視したケアが提供されてきましたが、エビデンスを作りそれを積極的に取り入れることによって、さらに質の高い充実した看護が提供できることが期待されます。

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