仮説の論述|【統計学・統計解析講義応用】
仮説の論述
主要な仮説
すべての臨床試験は,主要な仮説(primary hypothesis.一次仮説)をもっているべきである.
試験デザインの目標は,研究者の視点から最も重要な問題を曖昧さなしに回答することができる仮説をもつことである.
この問題は.臨床試験において明らかであるが,観察研究において.問題に対する適切なアプローチがそれほど明確ではない.
しばしば,研究者は,データを「明らかにしたい」という欲求にかられる.
複数の解析を追跡する方法は,複数の仮説検定に関係する考慮事項の開発ができないことがある.
副次,三次の仮説
データ収集フォームは,試験において疑問に対する答えを系統化するための情報基盤を与える.
多くの副次仮説(secondary hypotheses. 二次仮説)は,患者の特徴と治療効果の関係についての解析を含み,研究者にとって興味深いものである.
評価している治療についての疑問に回答することに加え,試験は疾患の診断,治療,結果についての他の側面に関する疑問に回答することができる.
大規模臨床アウトカム試験に病態生理学的サブ試験を組み込むことは,特に価値があることが判明している.
例えば.GUSTO-I試験は,系統だったサブ試験において,冠動脈潅流,左心室機能および死亡率の間の関係を明確に示している。
最後に,医療行為についての多くの興味深い問題は,臨床試験の補助的な試験を通して取り組むことができる.
カナダと米国の結果の比較と米国の地域による変化が,医療行為への洞察を与えている.
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