標本抽出の要点【統計解析講義応用】

標本抽出の要点【統計解析講義応用】 | 統計解析 - ChatGPT・Python・エクセルを使った講義で最速マスター

セミナー詳細                    解析ご相談                    LINEでお友達

標本抽出の要点|【統計学・統計解析講義応用】

標本抽出の要点【統計解析講義応用】


目次  標本抽出の要点【統計解析講義応用】

 

 

標本抽出の要点

 

・標本抽出は,母集団の一部を選び出す過程である.母集団とは,事例の全集合である.

 

・要素とは,収集された情報についての基本単位であり,通常,看護研究では人問である.

 

・母集団の特性を特定する基準は,適性基準(または包含基準)である.

 

・研究者は,ふつう対象母集団から標本抽出するが,研究結果を一般化したいと望む標的母集団を特定すべきである.

 

・量的研究で,標本を評価する際に主に考えるべきことは代表性であり,つまり,標本がどの程度,母集団に類似し,偏りを避けているかということである.標本抽出の偏りとは,母集団のある部分を系統的に過度に代表したり過小に代表することをいう.

 

・非確率標本抽出では,要素を作為的方法で選ぶ.その主な種類は,便宜的標本抽出法,割り当て標本抽出法,有意抽出法である.非確率標本抽出デザインは便利で経済的である.偏りが生じる可能性があることが,主な短所である.

 

・便宜的標本抽出法(または偶発的標本抽出法)は,もっとも容易に入手しやすい,またはもっとも便利な集団を標本としてもちいる.雪玉式標本抽出法は,研究参加者となる可能性のある人を,すでに標本になっている人に紹介してもらうという,一種の便宜的標本抽出法である.

 

・割り当て標本抽出法は,母集団をいくつかの均質な層(下位母集団)に分け,標本に下位集団が代表されるようにする.各層における対象は,便宜的標本抽出法で選ぶ.

 

・有意抽出法(または判定抽出法)では,研究者が母集団についての自らの知識に基づいて,標本に含むべき参加者を意図的に選ぶ.

 

・確率標本抽出デザインは,母集団から要素を無作為に抽出し,非確率標本抽出よりも代表的な標本をつくることができ,標本誤差の大きさを推定できる.
・単純無作為抽出法は,すべての要素を列挙した標本抽出枠から,要素を無作為に抽出する.層化無作為抽出法は,母集団を均質な下位集団に分け,そこから要素を無作為に抽出する.

 

・集群抽出法(クラスター抽出法)(または多段抽出法)は,単純無作為抽出法か層化無作為抽出法のいずれかをもちいて,より大きい単位からより小さい単位へと,連続的に無作為に標本を抽出する.

 

・系統抽出法は,リストから一定の間隔で事例を抽出する.母集団を望ましい標本の大きさで割ることによって,研究者は,選んだ要素間の標準距離となる標本抽出間隔を決める.

 

・量的研究では,研究者は,理想的には検出力分析をもちいて,必要な標本の大きさを推定したほうがよい.標本が大きいほど,母集団をよく代表したものになる傾向にあり,小さいよりも好ましい.

 

はじめての臨床実習における看護学生の経験について研究したいとしよう.

 

その場合、最大多様性抽出,重要例の標本抽出,典型例の標本抽出,均質標本抽出をもちいて標本を抽出する必要性は何かを検討する必要がある。.

 

 

標本抽出の要点【統計解析講義応用】


セミナー詳細                    解析ご相談                    LINEでお友達

標本抽出の要点【統計解析講義応用】

標本抽出の要点【統計解析講義応用】