後ろ向きデザイン【統計解析講義応用】

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後ろ向きデザイン|【統計学・統計解析講義応用】

後ろ向きデザイン【統計解析講義応用】


目次  後ろ向きデザイン【統計解析講義応用】

 

 

後ろ向きデザイン

 

後ろ向きデザイン(retrospective design ; 回顧的デザイン)による研究(後ろ向き研究,回顧的研究)は,現在,存在している現象が,研究が着手される以前に,過去に起きた現象と関連している場合の研究である.

 

つまり,研究者は現在のアウトカムに関心があり,それの原因となった先行因子をみきわめようとする.

 

喫煙と肺がんの関係についての,初期の疫学的研究の大部分は後ろ向きである.

 

こうした研究では,研究者は肺がん(従属変数)に罹患した人々,および肺がんに罹患していない人の集団から着手する.

 

次に,研究者は先行行動または先行条件における,2群間の差を探す.

 

後ろ向き研究は横断的な場合が多く,従属変数と独立変数の両者のデータを,1度に同時に収集する.

 

研究者は,あるステップをとることで,後ろ向きデザインを強化できることがある.

 

たとえば,後ろ向きデザインの1つに,ケース・コントロールデザイン(case-control design)というものがあり,ケース(case)(肺がんの犠牲者のように,ある病気や条件をもつ対象)とコントロール(たとえば,肺がんでない人々)の比較を行う.

 

強固なケース・コントロール研究を行う場合,研究者はケースを見つけ,それらから(または,記録が手に入る場合はそれらについて)推定される原因のヒストリーについての情報を手に入れる.

 

そして,研究者はコントロールを見つけなくてはならない.

 

コントロールには,当該の疾患や条件はないが,主要な外生変数(例:年齢,性別)についてはケースに可能なかぎり類似している.

 

そしてまた,推定される原因についてのヒストリー情報を手に入れなくてはならない.

 

コントロールがうまく選択された場合,コントロールとケースとの唯一の差は,推定される原因への曝露である.

 

研究者は,外生変数をコントロールするために,マッチング(matching)やその他の技法を使う場合がある.

 

外生的な特性に関して,研究者がケースとコントロールのあいだで比較可能性を示せる程度に応じて,疾患の仮定的な原因に関する推論は強化される.

 

後ろ向き研究の例

 

ハイトケムパー.ジャレット,テイラー,ウォーカー,ランデンバーガー,ボンド〔Heitkemper, Jarrett, Taylor,Walker, Landenburger, & Bond, 2001〕は,後ろ向きデザ
インをもちいて,過敏性腸症候群(IBS)の発症の誘因についての研究である.

 

 

次に,同じ問題を研究する縦断的研究をデザインしよう.それぞれの方法の問題点と長所を特定しよう.

 

1.研究者が,危機介入状況におけるナースの行動に対する感受性訓練の影響を研究しようとしている.これについて研究するために,どのように実験を設定するかを説明しよう.また,同じ問題を研究するのに利用できる準実験デザインまたは前実験デザインを2つ説明してみよう.それぞれにはどのような弱点があるかを検討しよう.

 

2.これからあなたが行う実験に,10名(Z, Y,X, W, V, U, T, S, R, Q)が参加することになったとしよう.乱数表を使って,5人をグループIに,残りの5人をグループnに割り付けよう.そして,それらのグループを実験群とコントロール群に,無作為に割り付けよう.

 

3.嚥下障害の患者の栄養補給に有効ないくつかの方法を,看護研究者が研究したいと思っている.研究者は,この問題を検討するのに,相関的デザインを使えるだろうか.使えるとしたら,または使えないとしたらそれはなぜか.
 実験的方法または準実験的方法が使えるだろうか.使えるとしたらどのようにもちいるのだろうか.

 

4.入院している子どもの経済的に不利な立場の程度と,その子どもが看護スタッフに話しかける頻度と内容との関係を,看護研究者が調べようと計画している.どちらが独立変数で,どちらが従属変数か.この研究は,基本的に,実験的方法に分類できるか,または相関的方法か,それとも両者の方法を利用できるか.

 

次に,同じ問題を研究する縦断的研究をデザインしよう.それぞれの方法の問題点と長所を特定しよう.

 

1.研究者が,危機介入状況におけるナースの行動に対する感受性訓練の影響を研究しようとしている.これについて研究するために,どのように実験を設定するかを説明しよう.また,同じ問題を研究するのに利用できる準実験デザインまたは前実験デザインを2つ説明してみよう.それぞれにはどのような弱点があるかを検討しよう.
2.これからあなたが行う実験に,10名(Z, Y,X, W, V, U, T, S, R, Q)が参加することになったとしよう.乱数表を使って,5人をグループIに,残りの5人をグループnに割り付けよう.そして,それらのグループを実験群とコントロール群に,無作為に割り付けよう.

 

3.嚥下障害の患者の栄養補給に有効ないくつかの方法を,看護研究者が研究したいと思っている.研究者は,この問題を検討するのに,相関的デザインを使えるだろうか.使えるとしたら,または使えないとしたらそれはなぜか.実験的方法または準実験的方法が使えるだろうか.使えるとしたらどのようにもちいるのだろうか.

 

4.入院している子どもの経済的に不利な立場の程度と,その子どもが看護スタッフに話しかける頻度と内容との関係を,看護研究者が調べようと計画している.どちらが独立変数で,どちらが従属変数か.この研究は,基本的に,実験的方法に分類できるか,または相関的方法か,それとも両者の方法を利用できるか.
IBSでない女性の標本について,性的および身体的虐待歴という点で比較し. IBSである女性には,虐待経験がより多いことがわかった.

 

 

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